【永田町炎上】”衆愚政治”が生んだ間違いだらけの議員選び (3/3ページ)
国会議員では中川郁子議員と妻子持ちの門博文との路上キスに加え、宮崎謙介議員が「育休」を宣言して物議を醸した挙げ句、妻の金子恵美議員の妊娠中に京都の自宅マンションに女性タレントを連れ込んだ“不倫疑惑”で議員辞職に追い込まれた。この件に関しては、党の重鎮たる溝手顕正自民党参議院会長までが「うらやましい人いるんじゃないの」などと軽口を叩き、顰蹙を買う有様だ。
宮崎と同期当選組の武藤貴也議員などは未公開株について「国会議員枠で買える」などと甘言を弄して世間を欺いたばかりか、国有財産である議員宿舎に同性の“恋人”を連れ込むなど政界の風紀の乱れが甚だしい。とりわけ自民党が政権に返り咲いた2012年12月の総選挙での初当選組においてその傾向が強い。
では、なぜこうした問題児ばかりが閣僚や国会議員に選ばれるのであろうか。理由は内閣の「サプライズ」を狙った人気取りのための人事、それと衆院選における「小選挙区制」と派閥の教育機能の低下にある。かつての「中選挙区制」の下では、同じ与党から派閥を背景に複数の者が立候補し、派閥対派閥の選挙だったから、有権者はその政治的資質を吟味することができた。ところが「小選挙区制」となり、党対党の選挙の構図では、候補者本人の資質などは考慮せず、所属政党で選ぶことになるから、「○○チルドレン」などと言われる“不良議員”を大量に輩出することになる。
派閥のタガが緩み、教育機能が低下し、バカな議員を生む。ちなみに中川郁子や門博文、宮崎謙介などは、奇しくもすべて「二階派=志師会」の所属だ。筆者の大学の先輩である領袖の二階俊博会長は海千山千だ。現役として唯一、「政治家」の名に値する人物なのだから、所属議員の教育を徹底してもらいたいものである。
- 朝倉秀雄(あさくらひでお)
- ノンフィクション作家。元国会議員秘書。中央大学法学部卒業後、中央大学白門会司法会計研究所室員を経て国会議員政策秘書。衆参8名の国会議員を補佐し、資金管理団体の会計責任者として政治献金の管理にも携わる。現職を退いた現在も永田町との太いパイプを活かして、取材・執筆活動を行っている。著書に『国会議員とカネ』(宝島社)、『国会議員裏物語』『戦後総理の査定ファイル』『日本はアメリカとどう関わってきたか?』(以上、彩図社)など。最新刊『平成闇の権力 政財界事件簿』(イースト・プレス)が好評発売中