【永田町炎上】”衆愚政治”が生んだ間違いだらけの議員選び (1/3ページ)

デイリーニュースオンライン

Photo by Luke,Ma
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【朝倉秀雄の永田町炎上】

■「与えられた民主主義」が質の悪い国会議員を生む

 すでに故人だが、筆者の同郷に「徳さん」こと徳大寺有恒という著名な自動車評論家がいた。この人の歯に衣着せぬ『間違いだらけのクルマ選び』という著書は一世を風靡し、「間違いだらけ──」は時の流行語ともなった。この「間違いだらけ」が何より当てはまるのは、昨今の政党の候補者選びと有権者の議員選び、そして安倍総理の閣僚選びだろう。

 間違って選ばれた議員の典型は、タレント弁護士から参議院議員にまで成り上がった丸山和也であろう。丸山は何を血迷ったのか、2月17日の参院憲法審査会で「今、アメリカは黒人の血を引くね。これは奴隷なんですよ」などと暴言を吐き、結局、謝罪に追い込まれた。だが、いやしくも世界最強の国家にして日本の同盟国の元首に対し、そんな差別的発言をすることは日米の友好関係にとって極めて有害であり、与党の国会議員としての見識を疑われても仕方があるまい。むろんオバマ大統領は、ケニア人の留学生である父と白人の母との間に生まれ、断じて奴隷の子孫などではないのだから、丸山の明らかな事実誤認だ。しかし、彼のような人物にまともな政治センスを求めるのは、どだい無理なのかも知れない。

 英仏の「市民革命」のように、民主主義を獲得するために民衆が尊い血を流したわけでもなく、敗戦によって連合軍最高司令部(GHQ)の占領政策によって突如として降って湧いたように「主権者」とされた日本国民にはそのありがたみが実感できないだろう。戦後、70年経っても国民の政治への関心が低く、唯一の「政治参加」の場である選挙の投票率がいっこうに上がらないのもそのためだ。

 そうした国の民主主義は得てして「衆愚政治」に陥りやすい。「衆愚政治」では有権者は候補者の政治的資質や政策能力を冷徹に吟味せず、感情的・情緒的判断に流されやすく、見栄えがよいとか有名人だとかいった理由だけで票を投ずる傾向が強い。またその時々の「世論」や「風」に翻弄され、場当たり的で、気紛れな選択をする。

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