自由シリア軍 (FSA) による対戦車ミサイルの直撃に耐えた「T-90A」戦車 (2/3ページ)

ミリタリーブログ



ロシア連邦軍の主力戦車であるT-90Aを内戦が継続中のシリアにおいて、当初は自軍の基地として活用しているフメイミム空軍基地用の警護用として持ち込んでいることが11月頃にロシア空挺軍アンサンブル「ゴルブィエ・ベレーティ」の慰問コンサートがSNSにアップロードされた際に発覚し、大きな話題となった。

当初はロシア連邦軍の基地警護用としてだけ運用されるのかと思えば、公然とシリア政府軍に供与していることがシリア政府軍側の報道やYouTube上で明らかになった。シリア政府軍としては長年の内戦により主力戦車であるT-72系列が枯渇したことから、この供与は渡りに船だったのではないだろうか。

またT-90AはT-72シリーズの発展モデルであり、操縦は良く似ていることも幸いし、すぐさま戦力化できたのも大きいだろう。

なおロシア側は-90Aをシリア軍に「多数」供与したと認めてはいるが、一体何輌のT-90Aが供与されたのか不明である。またシリア政府軍側の報道では、T-90Aの完熟訓練はロシア戦車兵から教わったとしていることから、シリアの戦場で操縦しているのはシリア政府軍兵士である可能性が高いしかし東部ウクライナの事例もあることから、ロシア戦車兵がT-90Aを運用している可能性も否定できないところはある。
シリア政府軍にて運用されるT-90A


今回撮影された動画では、T-90Aは有線誘導式である TOW 対戦車ミサイルにより電子光学式アクティブ防護システム「シュトーラ 」が作動しなかったものと推測される。シュトーラはあくまでも照準レーザーを検知してから作動するものであり、有線では検知できないためである。

映像は不鮮明ながらも直撃を受けた箇所は、最も装甲が厚い砲塔前面の模様。直撃を受けたが大規模な火災は発生せず、乗員が車輌を放棄し脱出するシーンも映し出されている。
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