ディズニーのアニマル映画『ズートピア』の「毛」の凄さに迫る (2/5ページ)

Kotaku

クルーは観察の場を自然動物園ではなく、自然史博物館へと移し、顕微鏡を使って観察したり、ライトの下で毛の繊維がどのような反応をするのかといったことを徹底的に調べたりしたそうです。

ディズニーはかつて自分がスーパーヒーロー犬だと勘違いしている犬の映画『ボルト』を作りましたが、あの時の技術は動物だらけの『ズートピア』では使えません。

そこで、エンジニアチームは「iGroom」というファー・コントローリング・ツールのソフトウェアを使うことに。このiGroomのおかげで、洋服を着ていながら250万本という膨大な数の毛を持つウサギやキツネのシェイプを作ることに成功しています。

ちなみに、モブのキリンの毛は900万本、砂ねずみの毛は48万本(『アナ雪』のエルサの髪の毛でさえ40万本!)という数字を見れば、どれほど動物のモデルが緻密にできていたのかがわかるでしょう。

リサーチの段階で、チームは動物の毛がゴージャスに見える秘密は、その下部層にあることに気がついたとのこと。しかし、同じようなディテールはコンピューターで作り上げることはできず、「アニメーターが毛の厚さを変化させる架空のレイヤーを作り、毛の密度を再現」したそうです。


なめらかな手ざわりまで伝わってきそう


ソフトウェアのおかげでアニメーターは毛を整えたり、成形したり、影をつけたりと、動物の動きに沿ってリアルに変化させることが可能になりました。

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