ディズニーのアニマル映画『ズートピア』の「毛」の凄さに迫る (4/5ページ)
他にも、インハウス・ソフトウェアの「Hyperion(ハイペリオン)」という光レンダリング・システムも『ズートピア』の世界観製作を支えているそうです。
こちらは抱きしめたくなるロボットでおなじみ『ベイマックス』(2014年)のために作られた「反射する素材によって異なる光の反射を正確にシミュレート」するもので、光の自然の動きを複製し、フォトリアリスティックな絵を作ることができます。
『ズートピア』の場合、現存のソフトウェアに毛のパラダイムを加える必要があったため、レンダラーは密な動物の毛を通って移動する光線も追っています。
共同監督のバイロン・ハワード氏は「ハイペリオンを使う前は、シーンのライティングがどういった見え方になるのかがわかりませんでした。しかし、今ではかなり早い段階、シーンのレイアウトをしてカメラをセットしたくらいで、すでにシーンがどのように見えるか? というアイディアを得られるようになったんです。これはディズニーの映画作りを簡単にする上で大きく役立っています」と話しています。
数ある動物モノの中でもモフモフ度が格段に違うディズニーの『ズートピア』。ストーリーの面白さとキャラクターのかわいさ、映像の美しさ、全てを楽しめる作品です。以下の予告編と本編映像でまずはその一部を見てみてください。
『ズートピア』は4月23日(土)2D/3D全国ロードショー。