「お世話様です」はNG!?――間違って使われがちな敬語 (2/2ページ)
●「ご注文は以上でよろしかったでしょうか?」はOK?
ほかにも、気付かずに誤って敬語を使っていることが少なくありません。次の言葉のなかにも敬語が適切に使われていないものがあります。
さて、どれだかわかりますか?
じつは、4以外すべてNGです。
「こちらに、お名前をご記入してください」は、先の「ご乗車できません」と同じで謙譲語のカタチです。「~ご記入ください」だとOKです。
「ご注文は以上でよろしかったでしょうか?」は、丁寧な感じはするものの、「よろしかったでしょうか?」は(その場での注文確認にもかかわらず)過去や完了した事について確認する言葉になるので不自然に思う人も多くいます。「~よろしいでしょうか?」がやはり自然です。
「こちらのプランは私が企画させていただきました」ですが、「させていただく」は「する」の謙譲語になるので、問題ないようにも思えます。しかし、相手の許可や依頼、要請があった時に使用する言葉でもあるため、相手とそうしたやりとりがない場合に使用すると、自分側を高める印象を与えてしまいます。
「おうわさは、かねがね佐藤からうかがっております」は、「うかがう」が謙譲語のため、佐藤を高める言い方になっています。立てる相手は佐藤ではないのでNG。この場合は「おうわさは、かねがねうかがっております」だけにしたほうがベストです。
言葉は大切なコミュニケーションツールであると同時に、自分を表現するものでもあります。敬語にかぎらず、曖昧な言葉と出会ったら、スマホという便利なツールもあることですし、うやむやにせずにぜひ調べてみましょう。
文・鈴木ゆかり
※参考
文化庁――敬語の指針(答申)(平成19年2月2日) 『知らずにまちがえている敬語』(井上明美・著/祥伝社)