かつてアメリカには太っていることを謳歌する結社があった。「ファットマンズクラブ」の歴史 (4/5ページ)

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 ある意味、ファットマンズクラブは、肥満を礼賛する最後の浮かれ騒ぎだったと言えよう。1910年頃、健康や長寿のためには、太っているより痩せているほうが一般的に好ましいと医者や保険会社が言い出して、それがトレンドになっていった。

 太っていることはもはや喜ぶべきことではなくなったのだ。ファットマンズクラブの会員数もウエスト回りと同様、徐々に減り始めた。1924年のニューイングランドのファットマンズクラブの会合に出席したのは、わずか38人で、誰も200ポンド(90キロ)の基準を満たしていなかったという。

 今日、体型のイメージは新たな局面を迎えている。ツイギーのような小枝のように骨ばった体型のブームは去り、丸みを帯びたもっと現実的な体の線が注目されるようになった。バービー人形もそうした体型になってきている。痩せすぎたモデルを起用しているファッションブランドは、不健康な体型を推奨しているとして非難されている。

 とは言え、ファットマンズクラブが再び注目されることはありそうにない。現代に受け入れられる体型のトレンドは、太り過ぎず、痩せすぎず、ごく普通に健康的なゴルディロックス(童話に出てくる女の子の名前。中庸のほどよい状態のことをさす)的なものへと向かっているのかもしれない。
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