かつてアメリカには太っていることを謳歌する結社があった。「ファットマンズクラブ」の歴史 (1/5ページ)

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かつてアメリカには太っていることを謳歌する結社があった。「ファットマンズクラブ」の歴史
かつてアメリカには太っていることを謳歌する結社があった。「ファットマンズクラブ」の歴史

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 その時代によって理想的な体型は変遷しているが、19世紀の終わりから20世紀初頭、アメリカでは太ったことを謳歌する結社「ファットマンズクラブ」が人気を博していたという。

 1903年、バーモント州ウェルズリバーの陽気な居酒屋に、のちにアメリカでもっとも流行ったファットマンズクラブがオープンした。

 「俺たちはデブだが、それを徹底的に謳歌する!」というのが、彼らのスローガンで、「気立ては良いが喧嘩はできない、走れない」というのがモットーだ。

 会員になるには、体重が少なくとも200ポンド(90キロ)はなくてはならず、入会金1ドルが必要で、秘密の握手法とパスワードを覚えなくてはならない。年2回の会合はお腹に食べ物をたらふく詰め込むのが目的だ。



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The Fat Men's Club Annual Outing (1924)

 1904年のボストングローブ紙の記事は、この年2回の会合をおもしろおかしく紹介している。
 この村は今夜、丸々とせり出した腹と二重顎の面々でいっぱいだ。ヘールズタバーンでニューイングランドのファットマンズクラブの会合が開かれるのだ。痩せて骨ばった地元民たちは、列車が到着するたびに現われる、恰幅が良く色艶のいい顔をした男たちを羨望の眼差しで見つめていた。
 19世紀から20世紀にかけてのファットマンズクラブは、見るからに豊かさがにじみ出ている丸々とした体型を華々しく謳歌していた、過ぎ去りし時代の象徴だった。社会的な関心や人類学的な産物としても、寿ぐ価値のある対象として肥満を社会が容認していた、最後の時代の名残だった。
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