癌の酸素吸収を停止し死滅させる世界初のペプチド治療法を発見〜癌の驚異的な成長要因は、癌細胞が持つ効率的な酸素供給メカニズムにある〜 (1/4ページ)
京都府立医科大学発スタートアップ企業の株式会社セルペップ(本社:京都市左京区、代表取締役:安田 佳子 以下、弊社)は、ほぼすべての癌が、特異タンパク質である「胎児型ヘモグロビン」と「ミオグロビン」の2つを産出することで大量の酸素吸収を行い、生存&成長していることを発見しそのメカニズムを解明しました。また、その増殖活動の根源である「エリスロポエチン(以下、Epo)」と「エリスロポエチン受容体(以下、EpoR)」の反応をペプチドの投与で遮断することによって、癌細胞の生存における最重要因子である酸素を断つことで死滅させる治療法を見出しました。今後はこの技術を元に、複合癌、多発癌、転移癌など癌種や疾患部位に関わらず、すべての癌に効果を発揮する抗癌剤創出に向けて研究開発を行っていくことをお知らせ致します。
■セルペック技術とは
・ 癌細胞をペプチドの作用で酸欠状態にして死滅させる根治治療技術
・ ほぼすべての癌に共通する生存活動を遮断するため癌種に関わらず有効
・ 動物実験では10種の癌の消滅を確認済み
・ 正常細胞への影響が非常に低く安全性が高い
・ ペプチドによる癌治療薬としては世界初
本研究成果は、京都府立医科大学がん制圧センター特任教授の安田佳子等が25年近く続けてきた研究によるもので、昨年アメリカ科学雑誌「PLOS ONE」に発表されました。
1.背景
発生学者である代表の安田佳子が1992年に、妊娠マウスを使った胎児発生の研究中に、胎児の組織にEpo遺伝子とEpoR遺伝子が一時的に多く存在することを偶然に発見しました。その後、Epo-EpoR反応で酸素保持タンパクが産出し、癌細胞の生存・増殖・血管の新生を促進させ、癌の進行に寄与していることを確認しました。その癌細胞の活動を阻止する新薬の研究により、ペプチドによってEpoとEpoRとの間で行われる情報を遮断することで、癌細胞を酸欠状態に誘導し、死滅させる可能性を発見しました。