【4月10日から14日】幸せを呼ぶ鳥「つばめ」といっしょに春の空を眺めましょう (3/3ページ)
この春、やさしいハートの持ち主であるつばめに、しあわせを運んでもらいませんか?
春の「曇り空」には美しい呼び名がたくさん
春は、曇り空を表現する言葉もたくさんあります。桜が咲いている時期のうすく曇った空は「花曇り(はなぐもり)」。北上を続ける桜前線ですが、東北や北海道では花曇りのしっとりとした空で、しみじみと花を愛でる季節がもう少しの間味わえますね。
そのほか「鳥曇り(とりぐもり)」という言葉も。雁が北へ帰っていく、「鴻雁北(こうがんかえる)」の時季の曇り空をあらわす言葉です。
曇り空は気持ちもブルーになりますが、そんな曇った空にも「花」や「鳥」という名前がついていると思うと、日本人の情緒の豊かさを感じて、なんだかうれしくなりますね。
空に心を解きはなって
私は鳥が大好きで、太陽の光が射し込む出窓にたくさんの鳥たちを飾っています。もちろん、生きた鳥ではありません。ガラスの小鳥です。
杜の都仙台の奥座敷、秋保にある「海馬(かいば)ガラス工房」では、サハラ砂漠の砂を溶かしてつくられたガラスたちと出会うことができます。サハラ砂漠の砂が、実はこんなにもみずみずしい緑をたたえていることに驚き、感動しました。かつて緑に覆われていた砂漠の記憶を映しているのでしょうか。
そういえば昔読んだ本に、「肩甲骨(けんこうこつ)は、人間が天使だった時の翼のなごり」と書かれてありました。私たち人間は翼を失い、もう空を飛ぶことはできませんが、鳥たちのように、心だけはいつも自由でありたいですね。
苦しくなったら空を眺めて、しばられた心を解きはなちましょう!
【参考】 「くらしを楽しむ 七十二候」広田千悦子/泰文堂、お家で楽しむデイリーおみくじ 「福を呼ぶ 四季みくじ」三浦 奈々依、 観瀾斎/プレスアート