日本薬学会 第136年会で研究発表 「霊芝菌糸体培養培地抽出物(MAK)の抗疲労効果」 (4/4ページ)
一方、抗精神病薬のハロペリドール群では、脳内ドパミンの過剰活動を抑制して擬似的な疲労状態を負荷することから遊泳時間が顕著に減少した。MAK群ではcontrolに比べて、疲労負荷後の血中乳酸値および酸化ストレス度の上昇を有意に抑制した。また、MAKは肝臓および筋グリコーゲン量の低下を顕著に抑制したことから、これらを総合するとMAKには、抗疲労効果を有する可能性が示唆された。
これまでにMAK摂取により、糖尿病態時において肝臓のGLUT2発現を増加し、肝グリコーゲン量を増大させることを報告している。さらに、筋肉においてもGLUT4の膜移行を促進し、糖取り込みを増加させることをin vitroおよびin vivoの実験から明らかになっており、正常時においてもグリコーゲン量を増加させている可能性が考えられる。さらにMAKは、抗酸化および抗うつ作用を有しているとともに、マウス横隔膜神経筋標本を用いたマグヌス法にてβ受容体を介した筋収縮をすることも明らかになっている(未発表)。今後、MAKによる抗疲労メカニズムを詳細に解析する必要がある。
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