内科医に聞く。朝起きられない、めまい、頭痛、うつうつするのは低血圧が原因? (2/4ページ)
「起立性低血圧」……寝ている、座っているときの血圧は正常だけれど、起き上がる、立ち上がると血圧が下がり、めまいや立ちくらみなどを起こします。
「二次性低血圧」……腎臓や糖尿病、また薬の副作用など、何らかの病気が原因で血圧が低下する状態です。
――ストレスも低血圧に関係するということが気になります。続いて、さらに詳しく伺いましょう。
■ストレスがあると、自律神経のバランスが乱れる――低血圧の症状には女性がよく訴える不調が並んでいますが、どうしてこのようなことになるのでしょうか。
田医師 低血圧は、血液が流れる勢いが弱い状態だとイメージしてください。心臓に血液が戻りにくくて脳の血液量が少なくなるので、さまざまな不調が起こります。
――ストレスも一因とのことですが、血圧とはどう関係しているのでしょうか。
田医師 血圧を調整しているのは、おもに「自律神経」です。自律神経には、緊張や興奮時に働く「交感神経」と、リラックスしているときに作用する「副交感神経」の2種類があって、互いにバランスをとって心臓の拍動や呼吸、体温、汗や涙、内臓の活動など体の機能をコントロールしています。
ストレスがあると交感神経が優位に働くようになり、2つの神経のバランスが乱れて血圧の調整がうまくいかなくなるのです。
――低血圧の正体が見えてきました。次に、不快な症状を改善するための具体策を教えてもらいましょう。
■朝食をとる、下半身の筋肉を鍛える、睡眠時間をキープ――低血圧が原因で朝起きにくい場合、対処法はありますか。
田医師 目覚めたらまず、血流を促すために布団の中で手足をグーパーする、おなかをさするなどの軽い動きをしてください。