西成あいりん地区に増殖する"中国版ガールズバー"の正体 (1/2ページ)

東京ブレイキングニュース

 普通の繁華街は週末の金曜日若しくは給料日後、つまり25日以降の休日前に人が集まり、宴が行われるのが普通だが、この西成のあいりん地区ではそれが少し変わっている。

 大阪市の生活保護費受給日は毎月1日であり、銀行振り込みで生活保護費が支給されている人間はその前日に生活保護費が振り込みをされる。

 支給日の前日の0時を回った頃にコンビニで保護費をATMから引き出す人間の姿、毎月1日に役所の窓口に保護費を受け取りに来る人間の行列がよくニュースの映像が使われるのを見た記憶のある読者の方もいらっしゃるであろう。西成のカーニバルと呼ばれる月末から月の5日位までのこの地域の夜は全く別世界を映し出す。

 それは保護費を使おうとする人間、使わせようとする人間の戦いが始まるのだ。少し前までは役所の窓口で貰ったその足でパチンコ等、ギャンブルに使う人間が正直多かった。別にこれは法律上では全く問題が無い行為ではある、道徳的、倫理的には非常に問題があるのだが。

 そして、この流れがここ1,2年は全く違うのだ。パチンコ屋ではこの支給日に合わせて回収時期を設けて、受給者が見境なく使う金を取り、今はほぼ壊滅しているノミ屋などに人が押し寄せていたり、覚せい剤の売人も街角に通常より多く立っていた。

 だが、今はその様な姿を見かける事は少なくなった。路上に覚せい剤の売人に変わって立ち始めたのが、中国人居酒屋の客引きである。

 西成のガールズバーと呼ばれるこの中国人居酒屋は周囲に大きな影響を与えている。例えば夜中でも大きな音量でカラオケを流したり、決められた日にゴミを出さない等の大きな事から小さな事までの苦情が絶えないのである。元々シャッター商店街が多かったこの地域で、現在中国人居酒屋の数は約150店舗と言われているが、その数はどんどん増えている。

 この地域の筆者の取材協力者は筆者の素朴な質問に対して明確に答えを出してくれた。「元々始めたのは1人の中国人が始めたんや、それが当たってその人間が他の人間に又貸しする様になって、タケノコの様に増え始めたんや。今でもそのシステムは変わってないやろ」と、答えた。

 では前述した以外に何が問題なのか? それは簡単に書くと「ツケ」である。

「西成あいりん地区に増殖する"中国版ガールズバー"の正体」のページです。デイリーニュースオンラインは、ガールズバーあいりん地区西成中国社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧