舛添都知事は中国官僚を連想させる?両者に共通する”公費乱用”の暴挙 (1/2ページ)

デイリーニュースオンライン

舛添都知事は中国の政治家そっくり? (C)孫向文/大洋図書
舛添都知事は中国の政治家そっくり? (C)孫向文/大洋図書

 こんにちは、中国人漫画家の孫向文です。2016年4月26日、舛添要一東京都知事(67)が1年前から公用車を利用して、49回にわたり湯河原町にある自身の別荘に通っていた事実が発覚しました。都内のハイヤー会社によると、東京都心から別荘までの往復の代金は8万円程度とのことであり、費用の総額は400万円近くにのぼると推測されています。

 この件に対し舛添知事は「健康を保ってきちんと頭の整理をするため」、「週末には公務を湯河原で行っている」などと釈明しましたが、それ以前にも飛行機移動の際はファーストクラス、出張先のホテルではスイートルームを使用するなど、たびたび高額の公費を使用していることが発覚しており、各方面から非難を浴びています。

■中国共産党の政治家・官僚もやりたい放題

 まさに都知事という立場を利用して「やりたい放題」といった感じですが、僕は舛添都知事の行為を見ると中国の政治家・官僚を連想します。中国共産党の官僚たちはほぼ全員が公用車で出退勤し、休日の旅行など行楽時にも使用します。以前、広東省では「区」という中年男性が官僚たちの公用車の私物化を、微博(中国版Twitter)などを使用して摘発していたことが話題となり、中国国内では「区伯」(区おじさん)の愛称で親しまれていたのですが、彼は後日買春を行った容疑で逮捕されました。逮捕以前にも区伯は何者かにより暴行されたり、両親の年金が止められるといった嫌がらせを受けており、一連の件には中国政府による関与、容疑の捏造が推測されます。

 中国では政治家・官僚に対する不正献金が頻発しており、不正献金の総額は時には数十億、数百億に達する場合があります。2016年1月に甘利明氏(66)が数十万程度の不正献金疑惑で経済財政政策大臣を辞任した際、中国メディアは日本の印象を貶めることを目的に大々的に報道しましたが、中国国内では甘利氏の態度を賞賛する声が上がったほどです。現在、舛添都知事以外にも民進党の山尾志桜里政調会長(41)が政治費用問題で取りざたされていますが、日本では「異常」とみなされる行為が中国では「日常」化しているのです。

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