教育資金贈与信託の契約数7万6千件以上…!祖父母による「孫育て」とマネー依存の実態

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教育資金贈与信託の契約数7万6千件以上…!祖父母による「孫育て」とマネー依存の実態

子育て世代では共働きがあたりまえになり、祖父母による“孫育て”も増えていますね。夫婦にとって、祖父母は子育てを手伝ってくれる頼りになる存在ですが、“金銭面”でも頼りにされつつあるようです。

今回はファイナンシャルプランナーの筆者が、祖父母による“孫育て”とマネー事情についてお伝えします。

■昨今の祖父母の「孫育て」事情

 内閣府が実施した全国の20~79歳の男女3千人を対象にした調査で、「子どもが小学校に入るまでは、祖父母が育児の手助けをすることが望ましいか」との問いに、「とてもそう思う」46.9%、「ややそう思う」31.8%と、8割近くが同意していることがわかりました。

 最近では、“孫育て”という言葉も良く聞かれるようになり、自治体や助産師会が主体となって『孫育て講座』が開催されるのも珍しくありませんし、さいたま市では『祖父母手帳』も発行されているとか(下図参照)。出産を機に実家の近くに引っ越すママも少なくありません。

■「教育費」も祖父母が頼りに…!?

育児や家事を手伝ってもらうだけでなく、お金の面でも祖父母が頼りにされているケースも増えています。子育てママにとって教育費の不安は大きいですが、学校等の教育機関への支払いであれば1人あたり1,500万円まで贈与税が課税されない『教育資金一括贈与の非課税措置』で祖父母からの資金援助が得られれば不安も吹き飛ぶかもしれません。

信託協会の発表によれば、平成26年6月末での教育資金贈与信託の契約数は76,851件、信託財産設定額合計は5,193億円にも上っています。

祖父母だけでなく親からの贈与も含まれた金額ですが、祖父母からの贈与が多いと予想されます。また、同協会のアンケートによれば、利用者の9割以上が「教育費の負担が軽減された」と答えているそうです。

■祖父母との関係性を悪くしないためにしておきたいこと

ここで気を付けて欲しいこと、それは「孫の面倒を見ることは、祖父母も喜んでいるはず」という考えは必ずしも当てはまらないということです。

高齢になると体力も低下し、体の負担も大きくなりますし、ケガをさせてはいけないと、常に気を付けていなければならないので気持ちの上でも休まる暇はありません。

また、祖父母世代とは子育ての常識が異なるため、トラブルになることも多くなっているようです。最低限気を付けて欲しいことについては、事前に伝えておく方が安心です。

その際、祖父母に対してはやんわりと伝え、関係を悪化させないように気をつけましょう。

いかがでしたか?

子どもを預ける際、交通費や食事代などの負担を祖父母に頼っている場合も多いのではないでしょうか?

老後は自分の趣味を楽しみたいけれど、子供や孫のために何かを犠牲にしてくれている祖父母との関係を悪化させないため、せめて感謝の気持ちをきちんと伝えることは忘れないようにしましょう。

もうすぐ母の日、父の日ですが、誕生日やお祝いの日には“ありがとう”の気持ちをきちんと伝えることができたら、祖父母の孫育ての疲れも吹き飛ぶはずです。

【参考・画像】

※ 平成25年度「家族と地域における子育てに関する意識調査」報告書 – 内閣府

※ 教育資金贈与信託に関する受益者向けアンケート調査 – 一般財団法人信託協会

※ 孫育てを応援!「祖父母手帳」をご利用ください – さいたま市

※ wavebreakmedia、Syda Productions / Shutterstock

【著者略歴】

※ 福島佳奈美・・・ 大学卒業後、情報システム会社で金融系SE(システムエンジニア)として勤務し、出産を機に退社。結婚、出産、育児…と目まぐるしく変わる生活の中で、慣れない家計管理に頭を悩ませ、子育て中の2006年にファイナンシャルプランナー(CFP®)資格を取得する。保険、住宅ローン、教育費、老後資金などのお金に関する話を教わる機会はなく、知らなくて困っている人がいるのではないか、と思いFPとして活動することを決意。その後、子育てママ向けセミナー講師、幅広いテーマでの マネーコラム執筆、個人相談などを中心に活動。身近なお金の話を分かりやすく伝えることを得意とする独立系FP。二児の母。

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