動物の頭蓋骨に唯一無二の価値を。複雑な彫刻を施した頭蓋骨アート作品 (2/4ページ)
こんな根気のいる作業をやりぬく辛抱強さはないと自分でも思っていたんだけど、あれからもう4年もこの作業を続けている。最近はかなり気をつけているけどね」
ボーダーズはドレメルの工具を使って、ドットやラインを組み合わせた複雑なデザインを頭蓋骨に刻みつけている。非対称の模様は、ペイズリー柄やヘナタトゥーに使われるメヘンディ柄を思わせる。柄を際立たせるためにインクを入れ、仕上げに保護剤を塗る。
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「デザインはまったく事前に考えない。予め計画していたことよりも、無作為、即興、直観を動員した単純なアプローチにこだわると、必ずいい結果が得られると思う。ぼくはいつも同じ方法、同じアプローチの仕方で作業をする。骨は形は似ているかもしれないが、それぞれ骨の密度、長さ、死んだときの年齢など、思った以上に違うし、それ以上のものがある。こうした違う要素はぼくの作業や、最終的にどう見えるかに影響してくる。違う結果を認めるのはいいことだよ。ひとつとして同じものはないのだから」
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新たな骨を調達することに関して、ボーダーズは自分のことをいつも次のキャンバスを探している日和見主義のハンターだと言う。
「よく地元の農家とトレードするよ。数時間、農家の作業を手伝って、小さな骨と小さな作品を交換したりする。そのために、車にはいつもゴミ袋を常備している。森の中に入ることもしょっちゅうある。