動物の頭蓋骨に唯一無二の価値を。複雑な彫刻を施した頭蓋骨アート作品 (3/4ページ)

カラパイア

この頃は、ぼくはボーンガイと呼ばれるようになって、みんな目ぼしい骨があるとぼくのところに持ち込んでくれるようになったよ」

[画像を見る]

 想像はつくが、動物の骨という異例の素材を使っているせいで、まわりの反応はさまざまだ。気持ちが悪いという年配の家庭の主婦から、すごく気に入ったといってくれる同年代の人もいるという。

 彼にとって、創造プロセスは動物の骨に働きかけることよりももっと意味がある。「ぼくの作品は自己催眠の形なんだ。頭でだけ認識された考えを遠ざけて、単純に反応するやり方だよ。まさに瞑想みたいなものだ。ある意味、現実逃避だな。その瞬間、純粋に生きているという感覚が超越した存在になる形なんだ。こうやって、作品は恐怖を克服する手段になる」

[画像を見る]

 「だから、ぼくがやっていることの大部分は、死を身近にすることでもある」とボーダーズは自分のウェブサイトに書いている「ぼくの信条は、死を直視することは強く意味のある人生を生きる助けになるということだ。この点で、ぼくのやっていることは生と死、幻想と現実のあいまいな境界線を探し続けていると言える」

[画像を見る]

 ボーダーズの作品は、アメリカじゅうのギャラリーで展示されている。2016年になってからも、LAやロンドンやベルリンのアートショーでお目見えしているし、美術雑誌にも取り上げられている。

「動物の頭蓋骨に唯一無二の価値を。複雑な彫刻を施した頭蓋骨アート作品」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る