人はなぜ、場所が変わると眠れなくなってしまうのだろう?「第一夜効果」が発動される理由は動物の本能にあった(米研究) (2/4ページ)

image credit:Hussain Kaouri
via Wikimedia Commons
人間も初めての場所で発動される「半脳の浅い眠り」
脳が半分起きていて警戒を怠らないこの状態は、危険で予測不能な環境ではまさに強みとなる。これと同様のことが人間にも起きているようだ。人間の脳も、初めてのホテルの部屋や新しいアパートを潜在的に危険なものと認識しているようで、動物のように半脳の浅い眠りをしていることを研究者たちは発見した。とはいえ完全版ではなく、そのミニチュア版らしきものを見つけたのだ。
睡眠研究者の間では、「第一夜効果(FNE)」のことはよく知られている。これは、普段の睡眠環境と異なる場所は睡眠の質に影響を及ぼすというもので、特に第一夜にみられることが多く、第二夜以降はあまりみられなくなる。
そこで研究者らはラボで実際に被験者たちを使った実験を行い、その結果から第一夜効果の原因をつきとめようとした。35人の健康なボランティアを募り、初めてのラボでひと晩寝てもらい、一週間おいて、もうひと晩寝るという実験を行った。そのとき、被験者の心拍、血中酸素濃度、呼吸、眼球や足の動き、そして右脳と左脳両方の活動状況を測定した。
研究者たちは、眠りの深さを示す脳の活動のタイプ、徐波活動(SWA)に注目した。レム睡眠とノンレム睡眠での4つの別々の脳の経路におけるSWAを調べて、なんらかの妨害に影響される眠りの深さを追った。
すると、脳の半球の活動に違いがあることがわかった。