海外でも人気上昇中! 玉川大学芸術学部「和太鼓チーム」インタビュー (3/4ページ)

学生の窓口

――アメリカでの反響はどのようなものでしょうか?

飯畑さん すごくダイレクトにリアクションが返ってきます。スタンディングオベーションで拍手も大きく、客出しをみんなで行うのですが、その際に握手を求められたり、直接「すごくよかった」と言ってもらえたり。それがうれしいですね。

――そのようなダイレクトな反響があるのはいいですね! アメリカ公演は間もなくとのことですが、現在はどのような練習をされていますか?

飯畑さん アメリカ公演に向けて2カ月間は毎日みっちり練習です(笑)。夏休みとと冬休みは基本オフなのですが、毎年大学が春休みの間はみんな必死に練習します。
※本取材は2016年3月17日に行いました。

■和太鼓の難しさとは!? 楽譜がなく、伝承していく!

――和太鼓の難しさとはどんな点でしょうか?

飯畑さん これは個人的な話ですが、私はもともと打楽器の専門なんです。ドラムやティンパニを演奏してきたのですが、このような西洋の楽器と和太鼓では、まずばち(スティック)の握り方から違います。西洋楽器のばちは親指と人差し指で強く握りますが、和太鼓のばちは、小指と薬指で強く握って他の指は添えるだけなんですね。

私はそういう違いが難しい点だと思いました。他にも、見せる太鼓といいますか、「フリ」があって、パフォーマンスにはそれを覚えなくてはなりません。それを全員で合わせる。フリを覚えるのも大変ですが、合わせるのも難しい点です。

――なるほど。

飯畑さん また「楽譜がない」という点も難しいですね。

――えっ!? 楽譜がないんですか?

飯畑さん はい。和太鼓演奏は、楽譜を見て演奏しているとその必要な気が伝えられません。ですから、曲を聴いて、また先輩たちの演奏を動画で見て、自分のパートの演奏を覚えなくてはならないのです。

――まさに口伝というか、伝承ですね。ということは、合わせる前に、そもそも自分のパートの太鼓のたたき方をきちんとするのだけでも大変なのでは?

飯畑さん はい、そのとおりです(笑)。現在和太鼓チームには「17曲」のオリジナル曲があります。

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