将来成功したいならやっておくべき「タダ働き」のすすめ (3/3ページ)
こういうことは、まったくのタダ働きなんだけど、こういう「仕事じゃない仕事」があるっていうのは、会社員の楽しみでもあるんじゃないかな。
大城:「先輩との絆」のお話がありましたが、やはり人間関係や人脈は「お金」という視点で見ても大切です。先生は今まで誰かに騙されたりしたことはありますか?
中谷:もちろんあります。でもね、騙される人というのは、人間関係のベースを「信頼」においているんです。こういう人は9敗しても後で大きな1勝がある。
ある老舗ホテルの話でね、お客の中には豪遊するだけして料金を払わずに帰ってしまう「スキッパー」もいると。彼らは一見してそういうことをする人間には見えないから、ベテランのフロントマンでも騙されてしまう。優秀なフロントマンほど騙される。面白いのは、そんなに優秀じゃないフロントマンはあまり騙されないんです。なぜかというと、常に「あの人怪しいんじゃないかな」と疑ってかかるから。
もちろん、あからさまに胡散臭い人に騙されるフロントマンはいないわけだけど、一見きちんとしている人に対して、信頼をベースにするという基本姿勢はフロントマンとして必要なことだから、それで騙されても総支配人は咎めない。
大城さんは経営者だけども、経営者というのは誰しも一度は騙されますよ。そこでくじけてしまう人は経営者に向いてない。
大城:なるほど。最後に「お金を増やすために必要な考え方」についてお話したいです。不景気な時ほど貯金に走る人が増えるといいますが、華僑には「お金は生きている間に使うもの」という意識があります。
中谷:お金が増えない人というのは、自分のところに来たボールを逃がすまいと抱きかかえてしまう。つまりお金が目的になってしまっている。
でも、お金というのはサッカーボールと同じで、ゴールを狙うための道具なんです。だから使って回していかないといけないんだけど、そのことを感覚的にわかっている人は少ない。だから、僕は「マイナス金利」というのはすばらしいと思いますよ。これからは、口座にお金を預けておくと毎月手数料を取られるようになるかもしれない。「お金は目的でなく道具」という観点からはこれが当たり前なんです。
(新刊JP編集部)