知らないうちに使ってない? アルバイトで注意したい「バイト敬語」の典型例 (2/2ページ)
誤「こちらペペロンチーノになります」
正「こちらがペペロンチーノです」「ペペロンチーノをお持ちしました」
「なります」とは、これから変化するという意味です。変化することのないものに使用するのは誤りでしょう。
誤「5,000円からお預かりいたします」
正「5,000円をお預かりいたします」
「~から」とは何かの起点を表すときに使います。「5,000円から○円分を預かり、残りは返却します」という意味にも取れますが、ちょうどのお会計の場合に「~から」を使うのは誤りでしょう。
■実は、必ずしも誤りとは言えない
さてこの「バイト敬語」ですが、日本語の専門家に言わせると「必ずしも誤りとは言えない」という意見もあります。たとえば「よろしかったでしょうか」には、「(あなたの判断はもう聞きましたが、私の認識はこれで)よろしかったでしょうか」という確認の意味が込められています。そこには相手に直接確認するのを避けるという配慮があります。同様に、「~のほう」という表現も、「御前」という言葉があるように、昔から日本では「対象をピンポイントで示さないことで丁寧な表現とする」歴史がありました。
また、バイト敬語が普及した原因として、使い慣れない敬語が正しいかどうか不安に思うところから、過剰な表現になったり、従来とはちがう表現をするようになったということもあるようです。相手への敬意を表現したいという心がまえ自体は大切なことなので、一般的なビジネスシーンに出るときにはなにが正しいのか自分で確認していきたいですね。
「バイト敬語」を使っているかもしれないとハッとした大学生のあなたは、気付いたときに直すよう心がけていきましょう。敬語を含めたマナーの基本は、「相手が不快に思わないかどうか」を考えること。知識は常にブラッシュアップしていきたいものですね。
文・ファナティック