「これが最後のチャンス」ジャーナリスト・安田純平氏のメッセージから読み解けるもの (2/4ページ)

東京ブレイキングニュース

このシャツ、昨年ISに殺害された故・後藤健二さん、そして故・湯川遙菜さん、そして他の国の人たちがそれぞれ首を切られ殺害される直前に決まって着せられていた服を彷彿とさせるのだ。

 こういう色の服を着せられている安田くんをみると、あたかもすぐに殺害されるのではという危機感を一瞬だが抱いてしまう。というか撮影者はそれが狙いなのだろう。

 しかしだ。ISが後藤さんらを殺害するとき、確かどれも屋外だったはず。それにナイフを持った処刑人、ジハーディ・ジョンが隣にいない。それに安田君はシャツの下に黒いズボンを履いているのがみえる。ISの処刑シーンを連想させようと撮影者は必死なのかもしれないが、このようにあちこちアラがみえてしまう。

 安田くんと私の共通の知り合いで、シリアにも行ったことがある、ジャーナリストの鈴木美優さんはツイッターで、次のように書いている。これにはまったく同感だ。

 "安田さんのあの写真、どう見てもまともなヌスラ戦線がやることではない。ISの真似をし、最後には安田さんをISに売る? 敵対している相手にどうして売るのか。名だけヌスラの連中がやることのようにしか見えない。

https://twitter.com/lailasuzuki/status/737090912954646529?lang=ja

 ここでいうヌスラとはヌスラ戦線の略。安田くんを拘束しているシリアの反武装勢力のことだが、ISのように殺したりはしないという話。

 彼女のツイートを読み、これを撮影した武装勢力は日本政府が交渉にまともにのってこないことからかなり焦っているのかもと思った。安田純平を売ってお金ガポガポ儲かるはずが全然のってこないぞ、と。

 場所は違うが、私は1998年にアフガニスタンでタリバーンに拘束された経験がある。そのとき、英語の話せる若いスポークスマン風の男と会話したのだが、印象に残っているのは尋問の途中に「日本で働いたらどのぐらい儲かるのか。働きたいからビザの紹介状書いてくれよ」と懇願されたことだ。同一視は出来ないが、そうしたところで武装勢力をやっているような連中はかなり純朴な奴が多い。

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