<第1回>出産費用で9000ドル!? 四児の母が語る「海外出産奮闘記」~できちゃった婚・妊娠編~ (1/3ページ)
大学卒業後、まともに就職活動もせず、ふと見つけた広告に応募し採用された、現代美術ギャラリーで楽しく働く私に向かって、ある日母はこう言放ちました。
「あんたはきっと“いきおくれ”て、30過ぎで猫と一緒に1人暮らしするんでしょうね」と。
こんな根拠も脈絡もない“呪いの言葉”を吐かれるほど、若かりし頃の私は自由に、かつ刹那的に生きていたのです。
しかし、人生には時に天変地異の如き出来事が降り掛かります。25歳で出会った彼と、次の日からおつきあいをスタート。半年後に妊娠、入籍する事に!
さらにアメリカで出産することが、たった数ヶ月の間に、あれよあれよと言う間に決まったのでした。
今では4児の母となった筆者が、波乱万丈の海外出産奮闘記「できちゃった婚・妊娠編」をお送りします。
■天変地異のできちゃった婚、「おめでた」と大喜びの彼
お付き合いすることになった彼は、アメリカの大学院を休学してインターンとして働いていました。
アメリカへ戻る日が近づくにつれ、「一緒には行けないね、どうしようか?」などと曖昧な空気が流れはじめた矢先、まさかの妊娠発覚。
「どうしよう!」と焦る私に向かって、彼は満面の笑みで「え?おめでた!?」と言ったのです。
「その言葉って、今使うものじゃないよね、多分……」と思いつつ、あまりに嬉しそうな彼を見てツッコめずにいた私なのでした。
■9,000ドルの出産費用…。「不安要素ばかりのアメリカ」で出産するのか?
赤ちゃんの心音を確認して、命の存在が確固たるものになってから、2人で両親へ“妊娠と結婚の報告”をしました。
私の両親は、とてもまじめで古風な人たちです。びっくりしたり、悲しんだり、怒ったりと、ひとしきり感情を波立たせました。
一段落した後に私たちの事実を受け入れてくれましたが、そこで新たな問題が浮上します。
「赤ちゃんは、日本で産むの?アメリカで産むの?」
「学生の分際で……」とまでは口にしませんが、父の顔にはありありと「学生の分際で」と書いてあります。