世界七不思議の「ロドスの巨像」があったギリシャ・ロドス島を歩こう (2/3ページ)
外観は質素ですが、海沿いに立つ教会なんて、なんだかロマンチックですね。
教会内部は3廊式バシリカの平面で、壁面にはびっしりと壁画が施されています。
こじんまりとした空間ではありますが、その凛とした神聖さは息を呑むほど。
東ローマ帝国、聖ヨハネ騎士団(ロドス騎士団)、オスマン帝国と、歴史上たびたび支配者が入れ替わってきたロドス島。
日本人がよくイメージするフランスやドイツといった西ヨーロッパの教会とはずいぶん異なる印象で、この島が歩んできた独自の歴史を感じさせます。
エヴァンゲリスモス教会が面しているマンドラキ港のシンボルとなっているのが一対の鹿の像。
ここは世界七不思議のひとつ、「ロドスの巨像」があったとされる場所なのです。
「ロドスの巨像」は、島の持ち主である太陽神ヘリオスをかたどったもので、紀元前292年に着工、前280年に完成したといわれています。
高さ36メートルほどの像は古代ロドスの港をまたいでそびえ立っていたのだとか。
ロドスの巨像は残念ながら地震で倒壊してしまいましたが、「今はなき伝説の巨像」というのもなんだか歴史ロマンをくすぐられますね。
巨像があったころのロドス島の風景はどんなものだったのでしょうか。そんなことを想像してしまいます。
そのまま海沿いを歩くとビーチが見えてきて、「歴史の島」というよりはリゾートの雰囲気が色濃くなってきます。