大学生で知っていたら一目置かれる! 暑中お見舞いの定型文「拝啓、三伏の候」の意味と使い方 (1/2ページ)

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今年もまた暑い夏がやってきますね。暑さで体調を崩す人も多い中で、昔から親しまれてきたのが「暑中見舞い」です。近年では出したことがない大学生も多いのではないでしょうか。だからこそ、心をこめて送ったハガキは相手の心に留まるはず。暑中見舞いの上手な書き出しを覚えて、親戚やお世話になった人に送ってみましょう!

■三伏とは?

暑中見舞いの書き出しと言えば、「拝啓、三伏の候」という言葉が有名です。なんだか古めかしい印象がありますが、これはいわゆる「時候の挨拶」です。暑中見舞いを書き出す際の、定型文と言ってもいいでしょう。しかし、その意味については意外と知らないもの。ぜひ、正しい意味を学んだ上で使いましょう。

「三伏」とは夏の暑い時期を指す言葉です。ちなみに、正しい読み方は「さんぷく」です。「三伏」には「初伏」「中伏」「末伏」があり、それぞれが特定の日を指しています。「初伏」は「夏至を過ぎたあと、三度目の庚(こう)の日」、「中伏」は「夏至を過ぎたあと、四度目の庚の日」、「末伏」は「立秋を過ぎたあと、最初の庚の日」となります。これは陰陽五行説から生まれた暦注の一つで、昔は多くの人に親しまれていました。

■凶日は迷信!? 現代では単純に「季語」として……

昔は、三伏と言えば、「季節」と「日」の相性がよくない日として捉えられてきました。「夏」という季節が「秋」という季節を抑え込む「凶日」であり、種まきや婚姻には適さないと言われたそうです。とはいえこれは、単なる迷信! 現代では単純に「夏の気が最も盛んなころ」=「酷暑」をイメージさせる季語として、親しまれています。

ちなみに、この三伏を現代の日付で表すと、毎年違う日付になります。7月の中旬から下旬に「初伏」を迎え、8月の中旬に「末伏」を迎えることが多いのですが、2016年の場合「初伏」は7月17日、「中伏」は7月27日、そして「末伏」は8月16日となります。

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