日本初の人工知能クレープ専門店。究極の味を目指す人工知能は、いかにして成長し続けるのか? (2/5ページ)
その後もディープラーニング【*】に独自の工夫を加えていき、espritは作られた。
そこへ、もともと起業を目指しており、料理好きだった並木さんがクレープのデコレーションを考案し、アソビエを始め協力会社からのバックアップを経てカフェ「esprit de esprit Crêpe Café & Bar」は生まれたのだ。

espritが提案したレシピは、独自配合された新食感のクレープ生地と、マダガスカル産最高級ヴァニラビーンズと洋酒が香るオリジナルクリーム。さらに、フルーツ好きの並木さんが厳選した新鮮な旬の果物などが、美しく盛り付けられている。esprit考案のクレープ生地はモチモチと柔らかくとてもおいしい。プレオープン時にモニターを募集し試食をおこなった際も好評だったという。
■ espritが導き出す魚×生クリームのレシピ!?
こうしたレシピはどのように作られているのか? 後日取材したエンジニアの石井さんによると「基本のレシピは、弊社(アソビエ)が独自に組んだスクリプトでWebから自動収集します。それをプログラムと人力でクリーニングし入力していきます」とのこと。
人工知能によるレシピというと、人間には思いつかない組み合わせのレシピが生まれることでも話題となっているが、espritの場合も『思いがけない組み合わせ』が考案されることもあるようだ。
「ただ、IBMのワトソンが考案しているような『思いがけないけれど美味しい』というレシピは現状あまり多くありません。肉や魚と生クリームなど、やや抵抗のある組み合わせが多いもので……もしかしたら意外と美味しいものも多いのかもしれませんが、まだ試すのに勇気が入りますね(苦笑)」
まだメニューがクレープのみということもあり、espritの可能性も未知数の部分が多い様子。それは、今後の課題でもある。