3Dプリンターは、絶滅危機に瀕するアフリカのサイを救えるか? (1/3ページ)

FUTURUS

3Dプリンターは、絶滅危機に瀕するアフリカのサイを救えるか?

3Dプリンターを使ってサイの「角」を生産し、販売することによってサイの違法狩猟をストップさせよう、という試みが、アメリカのシアトルにあるバイオテクノロジー関連会社・Pembientによって進められている。

■ 密猟ストップに、あらたな提案

サイの角は、非常に高額である。闇取引では、純金もしくはコカイン以上の高額で取引されるといわれている。この角のために、1年間で1千頭以上のサイがアフリカで殺されているとされるが、これを憂いたアメリカの企業Pembient社がサイ殺戮にストップをかけるべく、3Dプリンタを駆使して「サイの角」を製作することに着手したのである。

アフリカのレンジャー部隊(野生動物保護監視員)たちの努力もむなしく、サイ狩りは続けられている。世界各国の要人らが音頭を取った保護活動も盛んではあるが、違法狩猟はあとを絶たない状態だ。角を取るためだけにサイを殺すことに歯止めをかけるべく、密猟を取り締まることはもちろんだが、他にも何か、いい手立てはないものだろうか?画期的な方法をもってして、この問題をどうにか解決できないものか?と試行錯誤した結果、Pembient社は人の手によってサイの角をつくることを考案したのだ。

Pembient社では、3Dプリンターで製作したサイの角を、大量に流通させることを企んでいるという。サイの角は稀少価値があるからこそ、信じられないほどの高額で闇取引されるわけだが、大量に出回るとなれば当然のことながら、原価もぐっと下がるのが相場と考えられる。となれば、ボロ儲けは期待薄となり、密猟も下火になって、最終的にはなくなるだろう、というのがPembient社によるこのプロジェクトの目的なのである。


■ アジア大陸から,サイは5年前に絶滅

18世紀末から19世紀初頭にかけ、アジア諸国ではサイの狩猟が固く禁じられていたにもかかわらず、2011年、ベトナムに1頭生息していたジャワ・サイが密猟者によって殺されたことがわかり、遂にアジア大陸からはサイが絶滅した、とベトナム政府によって宣言された。

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