【プロ野球】球界の七不思議?なぜか勝てないオリックス”Bs夏の陣”

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なぜか勝てないオリックス「Bs夏の陣」
なぜか勝てないオリックス「Bs夏の陣」

 今年で8年目を迎えるオリックス夏の風物詩、Bs夏の陣。昨年は地球柄のユニフォームが話題をさらったが、オリックスファンにとっては夏の陣であまりいい思いをしていない。ここまでの夏の陣を振り返ってみた。

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■2009年・Bs大坂夏の陣がはじまる

 オリックスは、2009年8月7日からのロッテ3連戦を「Bs大坂夏の陣」とし、戦国時代の戦いを模した演出を企画した。西軍にオリックス、東軍にロッテを置き換えて、大坂夏の陣を再現。来場者には赤いユニフォームを配って、京セラドーム大阪のスタンドを赤く染めた。赤は「真田の赤備え」を意味している。

 スタメン紹介の演出も凝っていて、ポジションを日本語で、「中堅手」や「遊撃手」などと表現し、監督のことを「将軍」と紹介した。なにより度肝を抜かれたのは、外国人選手を漢字表記したことだ。タフィー・ローズを「狼主」、アレックス・カブレラを「亜力士」などと漢字を無理矢理当てはめた。

 肝心の試合は、初戦こそ勝利したものの、2戦目からは2連敗。1勝2敗の成績であった。

■2012年までは五分の成績

 翌2010年もBs大坂夏の陣を企画。7月のソフトバンク3連戦を、夏の陣にあてた。この年からファンに配布するユニフォームだけでなく、選手も同じく赤い企画ユニフォームで試合をするようになった。

 この年は、岡田彰布監督が就任し、同じ名字の岡田貴弘が登録名をT-岡田に変更。この夏の陣でのT-岡田の表記はなんと「暴君竜」であった。肝心の試合の方は、なんと3連敗を喫してしまう。

 2011年のソフトバンク戦は、2度のサヨナラ勝ちを含む3連勝を飾り、2012年のロッテ戦は1勝1敗1分。ここまでの夏の陣通算成績は5勝6敗1分で、ほぼ五分の成績であった。

■2013年からは大きく転換

 2013年からは、今までの夏の陣とは変わり、戦国時代の演出がなくなった。その代わり、球団マスコットのバファローブルがバトルモードに変身。かわいらしい姿から、特撮ヒーローのように変身してスタンドを盛り上げた。この年は8月の西武戦、1勝2敗と負け越してしまう。

 2014年からは「Bs夏の陣」となり、タイトルから「大坂」が取れた。大阪だけでなく神戸にも夏の陣を広げていった。試合も1カード3試合から、2カード5試合に増やし、ユニフォームも、今までの赤から水色へ大きく転換した。

7月の西武戦は、ほっともっとフィールド神戸での2連戦。初の神戸での夏の陣であったが、2連敗を喫してしまう。8月のロッテ3連戦は京セラドーム。初戦は勝利したものの、その後2試合を連敗。結局1勝4敗と散々な結果だった。

 2015年は、そのデザインが賛否両論を呼んだ、地球の柄のユニフォーム。オリックスファンよりも、他のファンからの方が良い評価が多かったように思うのは気のせいだろうか?

 試合は7月の神戸でのソフトバンク2連戦であったが、初戦は雨で流れてしまい、次の試合は敗戦。中止分は8月のロッテ戦に振り替えたが、そこでも敗戦してしまう。8月の大阪での楽天戦は、初戦は11回延長サヨナラ勝ちを収めるが、その後を2連敗とし、またしても1勝4敗に終わった。

 ここまでの夏の陣通算成績は、8勝16敗1分。2013年以降に限ると、3勝10敗で神戸に至ってはいまだに勝ち星がない。大坂夏の陣は西軍が敗れた戦(いくさ)で、験が悪いというファンの意見もある。ユニフォームはいろいろと話題になるが、その試合は忘れてしまいたくなる惨状だ。

 2016年のBs夏の陣は、交流戦が終わって最初の試合、6月24日からの日本ハム3連戦、そして7月29日からの西武3連戦と6試合が組まれている。そこで着るユニフォームは、「宇宙」だ。前回の地球から突き抜け、宇宙に飛んでいってしまった。今回のキャッチコピーは「GET OVER!~突き抜けろ!~」だ。ここまでの不振を吹き飛ばして、突き抜けるような試合を見せて、いい夏の思い出にしたい。

矢上豊(やがみ・ゆたか)
大阪在住の山本昌世代。初めてのプロ野球観戦は、今はなき大阪球場での南海対阪急戦と、生粋の関西パ・リーグ党。以来、阪急、オリックス一筋の熱狂的ファン。プロ野球のみならず、関西の大学、社会人などのアマチュア野球も年間を通じて観戦中。
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