プレゼン、面談、デート……。精神科専門医に聞く、緊張するシーンを乗り切る方法とは? (2/3ページ)
来田医師 たとえば、職場でプレゼンや面談のシーンですと、「うまくやらないといけない」とか、「上司や同僚に評価されたい」と思うよりも、「今日の発表を、決めてきたように粛々(しゅくしゅく)と行おう」と考えるようにしましょう。
好きな人の前では、「自分らしくふるまおう。いっしょの時間を楽しく過ごそう」と軽く考えるほうが緊張はしません。
うまく発表したい、相手により好かれたいなどと思うと、誰しもプレッシャーがかかって緊張が強くなり、いつも通りの自分の個性や実力が出せなくなります。
つまり、平常通りの自分の力を出すには、リラックスした状態でいれるかどうかがポイントになります。
■自分らしくいればいいと考えると、リラックスして臨める―リラックスするためには、具体的にどうすればいいでしょうか。
来田医師 「いまの自分の力のままを出せばいい」、「自分らしくいればいい」と考えると、リラックスして臨めるようになります。「手や声が震えてもかまわないと思う」ことも重要です。
リラックス時には、自律神経のうち、もうひとつの副交感神経が働きます。すると、心拍数が抑えられ、血圧や血流、体温も汗もだ液も平常時のままでいられるので、手が震えたり声に変化が出ることはありません。
―何かの発表時や本番前にドキドキしてきたときに、対処する方法はありますか。
来田医師 「いつもとちがう症状が出てきたら、『汗をかいているな』、『心臓がドキドキするな』、『パニックかも』などと、声に出して言う、また、紙に書く、意識する」などしてみてください。自分の状態を客観的に認識することができて、幾分かは気持ちが落ち着くはずです。
また、「水を飲んで口を潤す」、「腹式呼吸を繰り返す」、「軽いストレッチをする」、「その場で軽くジャンプをする」、なども、脳の興奮を体で発散することができて有用でしょう。
さらに、緊張は、その場面や相手に対する敬意の現れでもあります。相手から見ると好感が持たれることが多いことも覚えておきましょう。
―先生は産業医をされているそうですが、職場での緊張が強くて不安な場合は、相談にのってもらえるのでしょうか。