プレゼン、面談、デート……。精神科専門医に聞く、緊張するシーンを乗り切る方法とは? (1/3ページ)
練習のときはうまくいっているのに、面談やプレゼンでは緊張して何を話したのかも覚えていない。デート前のメイクや服を考える時間は楽しいのに、いざ当日はなんだか気が重い……。そんな経験はありませんか。なぜ、大事な場面に緊張してしまうのか、いつもの力が出せずにいる理由、どうすれば平常通りの力が出せるのかなどについて、精神科専門医・心療内科医で新六本木クリニック(東京都港区)の来田(きただ)誠院長に聞いてみました。
■心臓がドキドキして汗が出るのは、自律神経の働きによる自然な現象―来田先生は複数の企業で産業医もされているそうですが、職場で緊張して困っている女性の事例を教えてもらえますか。
来田医師 会議で多数の人の前でプレゼンをするときに「緊張して手が震える」、「声がうわずる」、「口の中がカラカラに乾いてうまく話せない」という人はとても多いです。また、上司に企画書を出してプレゼンするとき、顧客に商品の説明をするときなども、同じ現象が起こると訴える人も多くいます。
―プライベートなシーンでは、どのよう事例がありますか。
来田医師 「好きな人」、「嫌われていると感じる人」と接するときに緊張するという声が多いです。みなさん、「日常の生活では、手が震えたり声がうわずることはないのに」とおっしゃいます。
―緊張するとそれに近い症状が出る経験は誰でもあると思いますが、何が原因なのでしょうか。
来田医師 医学的には、緊張すると、自律神経のひとつで活動時や興奮時に働く「交感神経」が作用し、血圧が上がり、手や額に汗をかく、心臓がドキドキして脈拍が上がります。ですから、手が震える、声が上ずるのは自然な現象とも言えるのです。
仕事での人間関係や、好きな人の前に出ると起こるのは、「失敗してはいけない」という気持ちが緊張を引き起こして、自律神経の症状につながると考えられます。
―悩ましい症状ですが、少しでも緊張しないようにする方法はあるのでしょうか。