米国務次官補「外部情報の流入で北朝鮮を変化させる」 (1/2ページ)

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米国務次官補「外部情報の流入で北朝鮮を変化させる」

デイリーNKと韓国の対北朝鮮ラジオ「国民統一放送」は、今月10日に非公開で訪韓したトム・マリノフスキー米国務次官補(民主主義・人権・労働担当)との単独インタビューを行った。その主な内容を紹介する。聞き手はイ・グァンベク国民統一放送代表。

同次官補は、北朝鮮への外部情報の流入を促すことが、朝鮮半島での平和を実現する上で重要だと指摘している。確かに北朝鮮には近年、韓流ドラマやハリウッド映画の映像ソフトが大量に密輸されている。それらは急速に一般国民の間に拡散し、国家の政治宣伝を骨抜きにしている実態がある。

――あなたは、北朝鮮に外部世界の情報を流入させる重要性を繰り返し指摘しているが、なぜそれが必要だと考えるのか?

全世界のすべての人々は好奇心を持っている。何かを知りたいということは人間の本能だ。私も北朝鮮での生活について知りたいと思っている。北朝鮮の人々も同じように、米国、韓国、日本、欧州など他の国に住む人々がどのように暮らしているかを知る機会を持つべきであり、知ることができなければならない。

だから、外国の映画や本を見たり、外国の人々と一緒に歴史を学んだり、自分の国が犯した間違いや成し遂げた成果について議論できなければならない。北朝鮮の政権が犯した最も大きな罪のひとつは、北朝鮮の人々から、外の世界のことを知り、知識を得る機会を奪ったことだと思う。

ところが幸いなことに、最近の北朝鮮当局は情報の管理に手を焼いているようだ。

北朝鮮においても、ますます多くの人が携帯電話を使うようになり、タブレットPCを使って映画を見るようになったからだ。ネットへの接続もいずれ可能になるだろう。

我々としては、このような変化を奨励するものであり、そのことが、平和を実現して紛争を終結させるという我々の目的に適うものだと思っている。

――最後に、今も息を潜めてこの放送を聞いている北朝鮮のリスナーに励ましと慰めのメッセージを。

北朝鮮の人々が私のこのような話ですら、息を潜めて聞かざるをえない事実が非常に悲しい。いつかは誰も恐れることなく、自由に互いに会えるようになることを望む。

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