ウィンブルドンPreview【5】フェデラー、歯がゆいシーズンの方向転換を目指す (1/3ページ)
イギリス・ロンドンで開幕したウィンブルドン(6月27日〜7月10日)。
全仏オープンで17年ぶりにグランドスラム大会を欠場したことは、ロジャー・フェデラー(スイス)にとって、体調を回復させ、ウィンブルドンに自信を持って臨むために行う価値のあることだった。
フェデラーは土曜日にオールイングランド・クラブで、背中の故障のため全仏出場を取りやめた際には、1999年以来ずっと出場し続けているウィンブルドンさえ断念しなけれならないのでは、という疑念もわずかながらあったと告白した。
「もし出場するのであれば、勝ち進み、優勝するチャンスもあるのだと感じられるようでいたい。そして、そう感じられるようになったからこそ、僕はここにいるんだよ」とフェデラーは言った。彼はウィンブルドンの郵便番号である「SW19」という文字の描かれた、彼の名を付けたウェア・ラインのTシャツを身につけていた。
「パリで棄権したあと、このお気に入りの大会に戻ってきたということは、僕にとって勢いをつけるきっかけになり得る、非常に大きな励ましだ。今季の傾向を好転させるための大きなチャンスになるかもしれない」。
今季はフェデラーにとって、異常なまでにフラストレーションの溜まるものとなっている。
全豪オープンの準決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)に敗れた翌日、彼は子供たちのために風呂に湯を貯めているときに、はずみで左膝を痛めてしまった。手術を経て復帰したフェデラーだったが、今度はマイアミで胃のウィルス性疾患に見舞われ、さらにマドリッドでは練習中に背中を痛めてしまう。2013年にも背中の故障に長いこと煩わされていた彼は、ツアーをしばらく休み、まずは体調を回復させてリセットしてから、勝つチャンスの大きい重要な大会----ウィンブルドン、リオ五輪、全米オープン----に向けて準備することにした。
「この背中は、僕に『88』のタイトルを勝ち取らせてくれた」と彼はユーモアを込めて言った。「だからこの背中がときどき僕を困らせるようなことがあっても、それはよしとするよ」。