彼氏はいるけど結婚相手としては「なんか違う」……。妥協の仕方って、あるの? (2/6ページ)
でも、あなたがいままで二の足を踏んできた、歴代の彼氏は、別にDV男だったり、借金癖があったりみたいな「すぐにでも縁を切るべき相手」ではないんでしょ? あなたの言葉を借りれば、「なんとなく腑に落ちない」程度の相手なのよね。あなた自身、「妥協できない自分の問題」と思っているようだし。でもね、最初に言ったとおり、それを「妥協」ととらえてしまうのは、あまりにも寂しいと思うのよ。
彼に点数をつけてしまうことは仕方がない。大なり小なり、誰でもやっていることだから。もちろんアタシもしてきたし。でも、その点数は、一度あなたがつけてしまったら、もう変動しないの? あなたが一旦判断した「基準」が、彼のすべてなの?
●変わりゆく「基準」や「価値観」に、あなたがついていけてないのかもよたとえ話をひとつしましょう。江戸時代の昔から1940年代あたりまで、マグロのトロって捨てられていた部位なんですって。昔の日本人はさっぱり・シャキッとした白身のお魚が好きで、「脂」を好まなかったのが大きな理由だそうよ。だから江戸時代の人たちにとって、高級魚といえば鯛や鮎などで、マグロは下魚(げざかな)だったそうなの。おまけに冷蔵技術も発達していなかったから、トロのように脂の多い部位はすぐに傷んで、猫のエサとか肥料としての使い道しかなかったんですって。トロが珍重されるようになったのは、戦後、冷蔵技術の発達とともに「脂は、うまみ」という西洋の食文化が入ってきてからのことだとか。そういえば、うちの祖父母が生きていたときも、お鮨は白身のほうを好んで食べていたわ。時代によって価値が変わるって、面白いわね。
話を戻しましょう。あなたがつけた“彼の点数”は、もう変動しないの? もし、彼が「穏やかなんだけど、覇気がない」みたいな人だとしたら、それを「長く一緒に暮らしていくには、そういう人こそベスト」みたいに高値をつける人もいるわけじゃない? あなたには、そういう「価値観の変化」は絶対に訪れないの? 人間って、一度固定したところからは動けないものなの?
アタシが「幸せになる能力の有無」と定義しているのは、まさにこの部分なの。「ひとりの人間の長所と短所は、視点や角度を変えたら、まったく違ったものとして見えてくる」ということを知っているかどうか。