イチロー代表監督で臨む2020年東京五輪「侍ジャパン」 (1/2ページ)
マイアミマーリンズのイチロー(42)が、現地時間6月15日、ピート・ローズ(75)の持つ通算安打の大リーグ記録4256本を抜き去った。日本国内の多くのプロ野球選手、NPBスタッフのみならず、多くの日本人が“ローズ超え”に歓声を上げた。
しかし、快挙達成を素直に喜べない野球関係者がいたことも事実。これによりNPBが抱く“ドリームチーム”について、イチローと相談するタイミングが難しくなってしまったという。
「東京五輪の追加種目で、野球・ソフトが『かなりの確率』で当選する見通しとなりました。その野球競技を盛り上げるためには、イチローにも協力してもらわないと…」(球界関係者)
日本代表監督にイチロー。そんな“ドリームチーム論”が出ていたのだ。
そもそも、「空手有利」と伝えられていた2020年の東京五輪の追加種目で、野球・ソフトボールが“当選濃厚”となったのは、五輪組織委員会の失態続きによるものだった。新国立競技場の設計問題、エンブレムのパクリ疑惑、聖火台の一件、昨今ではワイロ疑惑まで海外メディアが報じている。このうえ、日本人の一番関心の高い野球・ソフトが落選するようなことになれば、組織委は「何やってんだ!?」と強い国民批判を浴びることになる。
「北京五輪で国内視聴率のトップスポーツは野球でした。野球・ソフトが当選すれば、広告出資が確実に増え、大会運営費不足も解消できます」(スポーツライター・飯山満氏)
追加種目で争うライバルの空手は、日本が発祥地とされている。世界180以上の国と地域が世界空手連盟に加盟しており、競技者人口も約6000万人。追加競技の最終決断を下すIOCは野球・ソフトの「国際的普及度の低さ」を懸念していた。こうした野球・ソフトの弱点を“隠した”のが、立候補した5種目18競技をいっぺんに協議する「パッケージ式」だった。
「組織委の会長でもある森喜朗元首相が水面下で働きかけ、パッケージ式になりました」(政治部記者)
しかし、野球・ソフトは当選後に本当の問題に直面する。まず、ヤクルト球団の本拠地でもある神宮球場が使えない。高校、大学、社会人の野球組織とも話し合わねばならず、NPBは五輪イヤーの「ペナントレース中断」も視野に入れている。