逆に労働時間が増える可能性も!朝型勤務の「意外なデメリット」 (1/3ページ)
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今年も、官庁では7月から朝型勤務がはじまります。
「朝型勤務」は公務員の勤務開始時間を1~2時間早める制度で、7月と8月の2ヶ月間行われます。もともとは、伊藤忠商事が導入したものを政府も導入したもの。しかしいまでは多くの企業が、残業代の削減などを目的に実施して話題になっています。
独立行政法人の労働政策研究・研修機構が2015年に従業員100人以上の企業1万2,000社に対し行った調査では、約2割の企業が導入を考えており、10%弱の企業がすでに導入していることがわかりました。ここから、もっと多くの企業が「朝型勤務」を取り入れることが予想できます。
そこで今回は、朝型勤務のメリット、デメリットをいくつかご紹介します。
■朝型勤務のメリット
(1)夜の残業が減り、健康的な生活に
朝早く出勤することで夜の残業は少なくなります。帰宅が早くなれば家でゆっくり過ごせるため、日が変わる前に就寝して朝早く起きる健康的な生活を送ることができます。
また、残業が減り夜に会社が閉まれば、社会全体での電気代の節約にもつながるというメリットもあります。
最初に朝型勤務を導入した伊藤忠商事では、実際に総合職の残業が10%減少し、電気使用量も7.5%減少したそうです。
(2)自分磨き
「会社から帰ったら、家事をひととおり終わらせて寝るだけ」という生活を送っている方でも、朝型勤務に切り替えると退勤時間が早まり、自由に使える時間が増えます。
スポーツジムや英会話教室に通う、図書館で勉強するなど、自分に投資することが可能になり、時間を有効に使うことができるのです。
(3)仕事がはかどる
夜遅くの残業にくらべ、集中力は朝の方が断然上。そのため、仕事の効率が上がります。
朝の方が夜より脳の回転が速いという説もありますが、少なくとも疲れた夜の脳よりも、フレッシュな朝の脳の方が能率がいいことは間違いないでしょう。実際、朝型勤務を導入してから業績がよくなった企業もあります。