スーパーカー「ランボルギーニ」は本当に壊れやすいのか?真偽をリサーチ! (2/3ページ)
イタリア国の膝下からフランスの事業家に買い取られたり、クライスラーに買収されたりとたらい回しにされる暴れ牛でしたが、1999年にはアウディ傘下となり、ようやく落ち着くことができました。
察しのいい方ならお判りでしょうが、アウディ傘下ということは、フォルクスワーゲングループの管理下ということです。
巨大グループの管理下の元、いささか行き過ぎの調教を受けることになってしまったランボルギーニですので、顧客からは困惑の声もありました。しかし、それでも潤沢な予算と計画的な開発によって、車体そのものの品質は大幅に向上したのです。
随分と遠回りの言い方になってしまいましたが……そのような事情もあり、年式の古いランボルギーニならいざ知らず、近年のランボルギーニが陳腐な壊れ方をすることはほとんどなくなりました。
例えば、現行販売モデルである「ランボルギーニ・ウラカン」と「アウディ・R8」は共に知名度の高いスーパーカーですが、メーカーは違えどもほぼ同一のプラットフォームを共有する兄弟車となっています。
他にもメイン部品はアウディと共有されているものが多く、それは部品の安定性とコストダウンに一役買っているわけです。純粋なイタリア車ではなくなってしまったものの、それに引き換えたメリットは計り知れないものがあったということでしょう。
■そもそもイタリア車は繊細な自動車が多いある程度考えなければいけないのが、そもそも世界水準からすると日本車が壊れにくすぎるという事情があります。
「トヨタ・セルシオ」が販売された時に、他社の技術を見るためにメルセデスベンツが耐久テストや分解研究を行いました。その際に「これほど高水準な自動車がこんなに安く買えるはずがない!」と驚嘆したというエピソードは有名ですが、それだけ日本の自動車は高品質で壊れにくいのです。
例えば、イタリアの自動車メーカーの雄のアルファロメオ。