日本が直面する「製造業の死」を乗り越える新思想とは (2/2ページ)
『最適生産とは何か――「Manufacturing 4.0」と「GLOSCAM」。製造業の未来を担う新しい生産管理の在り方とは?』(四倉幹夫著、ダイヤモンド社刊)では、ドイツがまだ対処できていないこの課題を解決する、新しい思想が紹介されている。
その一つが「Manufacturing 4.0」というもの。
大まかに説明すれば、大量生産のための生産システムとして世界的に普及している「MRPシステム」と、オーダーメイドの製品を生産する時に、日本で古くから採用されてきた「製番システム」と呼ばれる生産管理システムを組み合わせる、ということになる。
この二つを組み込むことで、大量生産の機能を持ちつつ、顧客に合わせたカスタマイズも可能という生産管理システムが可能になる。もちろん完全なオーダーメイドにも対応でき、何より生産期間内において急なオーダーの変更に対応する柔軟性が得られる。「Industrie 4.0」が実現できていない課題を、理論上は解決できるというわけだ。
いかに在庫を適正に保ち、無駄なコストを減らし、そして顧客に合わせたカスタマイズができるか。大きな転換点にある生産管理の分野が今後どのように変化していくかについて、本書の内容は大きな示唆となるのではないか。
(新刊JP編集部)