こんなにかかる!「介護のおカネ」大調査 (2/4ページ)

日刊大衆

そのため通常はケアマネージャーなどに相談しつつ、上限を超えないように、毎月のプログラムを組むのだが、それでも相当な出費になることに変わりはない。

 ある事例を参考にしてみよう。要介護3のTさんは、基本的に在宅介護で、月5回の訪問看護(8140円×5)、月22回の訪問介護(3880円×22回)、月13回のデイケア(7720円×13回)、月3回の施設へのショートステイ(8550円×3日)を受けている他、車椅子、特殊寝台などの福祉用具を借りている(月2万5000円)。これらの合計月額サービス利用金額は、27万7070円。介護保険から支給される要介護3の保険金額の上限が26万9310円なので、その1割=2万6931円を自己負担したとして、超過分の7760円が全額負担として乗ってくる。さらに、施設における食費や居室料は介護保険の対象外なので、それも全額負担。ショートステイ中の食費2500円×3日分を加えた4万2191円が、自己負担金となる。

「しかし、必要なものは他にも山積み。日々の自宅での食費、おむつやタオルなどの消耗品、施設やデイケアへの送り迎えの交通費など雑費がバカにならず、あっという間に3~4万は増えます。このハードな状態が、平均5年弱は続くんですよ」(介護経験者)

 福祉施設に入居させる場合も同様だ。公的な施設である特別養護老人ホームなどの場合はどうか。要介護5のMさんの場合、月額サービス料金27万7200円のうち自己負担は1割の2万7720円だが、ホームでの食費(月額4万1400円)や居住費(5万9100円)、その他管理費、日用品、理容費など、保険対象外の自己負担分が合計11万5500円。つまり、サービス料金の自己負担分と合わせて14万3220円がかかる計算だ。さらに、民間運営の介護つき有料老人ホームともなると、入居一時金だけで100万円以上かかる施設もあり、総費用は天井知らず。介護が長期化すれば、総額は容易に1000万単位になってしまうのだ。

 地域医療や介護をサポートする「地暮」の代表取締役で『親の入院・介護に必要な「手続き」と「お金」』(日本経済新聞出版社)の著書もある中村聡樹氏は、こう語る。「一般的には、親に年金や蓄えがあれば、そこから介護にかかる費用を捻出するもの。

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