「ウチの子ってアスペルガー症候群…?」ある心理実験に学ぶ“心の理論と子どもの社会性” (1/3ページ)
どんなに人づきあいが苦手な人でも、人は人と関わって生きていかなくてはなりません。引っ込み思案でなかなか友達の輪に入れない子、我先にと傍若無人に友達のおもちゃを奪う子。
そんな姿を見るにつけ「社会性を育てるために出来るだけ早いうちから保育園や赤ちゃんサークルなどの集団に入れた方がいいんじゃないか?」とふと思ってしまいますよね。
今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さん流 子育てのコツ』の著者の立石美津子が「子どもの社会性を育てるには」についてお話します。
■砂場の風景
砂場の光景です。皆で協力してお山や池を作っているのは4-5歳児。1,2歳児は同じ砂場にはいるけれど個々にスコップを持って穴を掘ったり泥団子を作ったりしています。お友達と協力して何かをしていることはまずありません。
おもちゃを取り返そうと追いかけることはしますが、1,2歳児が隠れんぼをしたり鬼ごっこをする光景はあまり見られません。なぜでしょう?
これは低年齢児はまだ社会性が育つ年齢ではないからです。確かに集団に入れることで受ける刺激はありますが、“人より早く集団に入れた子どもが思いやりの気持ちがより早く芽生えるか”といったらそうではないのです。
“レディネス”という言葉があります。物事を習得するためには一定の知識や経験、興味、そして心身の成熟といった素地が必要であるという意味です。ですから社会性を育てるためだけの理由で集団に放り込むのは時期尚早かもしれません。機が熟すまで待つことも大事ですね。
■サリーとアンの「心の理論の実験」
こんな実験があります。
<サリーとアンの実験>
・1:サリーとアンが、部屋で一緒に遊んでいる
・2:サリーはパンを、かごの中に入れて部屋を出て行く
・3:サリーがいない間に、アンがパンを別の箱の中に移す
・4:サリーが部屋に戻ってくる
パンを食べたいと思ったサリーはどこを探すでしょう?
ほどんどの2歳児は「箱」と答えます。