「ウチの子ってアスペルガー症候群…?」ある心理実験に学ぶ“心の理論と子どもの社会性” (2/3ページ)
サリーの立場で考えることができず、自分が知っている「パンは箱の中にある」という事実をそのまま答えてしまうのです。
他者が自分とは違う見解を持っていることを想像するの難しいのです。
ところが4歳児以上になると正当率がグンと上がります。相手の気持ちになることが出来るようになるからです。
この実験は“心の理論の実験”と言われます。これは心の理論の発達が遅れている“自閉スペクトラム(アスペルガー症候群など)”などの発達障がい児の疑いがある場合に行われる発達検査です。
■「自分が大切にされている」経験を積むことが大切です
相手と自分の考えていることが違うということが理解できるのは3歳以降、この時期になって相手の立場に立って思いやる気持ちを持つことが出来るようになってきます。
では、それまでにやっておくべきことはなんでしょう?
おもちゃを奪い取られたとき、ママに泣きついて助けを求めにきます。そんな時「お友達だっておもちゃで遊びたいんだから譲ってあげなさい」と思いやりの心を育てようと説得するのは賢明ではありません。
子どもは「相手も欲しいだろうから、ここは自分がグッと我慢して貸してあげよう」なんて思わず、自分が取られた思いで悔しさ一杯です。
そんな時は「おもちゃとられて悔しいね」と抱き締めてやりましょう。また、ブランコを奪い取られそうになったら「いまうちの子が乗っているから待っていてね」と他の子に対して断わりを入れましょう。
喧嘩したりトラブルを起こして嫌な体験をしても、自分の気持を理解してくれるママがいることで安定します。自分が大事にされた経験を積み重ねていくうちに、相手の痛みもわかるようになります。
いかがでしたか。
小さい頃から集団に入れたほうが社会性が育つわけではありません。
まだ他人との関わりよりも親子の関わりの中で生きている子ども。親の就労のため様々な事情で幼い頃から保育園に入れることがありますが、0歳、1歳児に「社会性を育てたい」という目的だけで集団に入れても、人よりも早くこれが育つものではないことを頭の片隅に入れてくださいね。