メラビアンの法則は矛盾だらけ!言語の伝達力が7%説は大間違い (2/3ページ)

Suzie(スージー)

メールでコミュニケーションエラーを起こした経験のある人はいませんか?

さらに、メラビアンの法則をよりわかりやすく伝えるために、エピソードを用意します。

ノンバーバル(身振り手振り)の使い方のうまい人として、誰を思い浮かべますか?

いい例がApple社の故スティーブ・ジョブズ。彼は、ノンバーバル(身振り手振り)を交えながら、壇上を右へ左へと歩きまわることで知られていました。このような動作を入れることで、より相手に伝わりやすくなるのです。

さあ、部下や同僚、お客様とのコミュニケーションをより潤滑にするために、今日からメラビアンの法則を取り入れてください。視覚(ビジュアル)55%、聴覚(音声)38%、言語(文字)7%。各数字を並べて「55387」です。

これは「ゴーゴー(55)サバ(38)ンナ(7)。ゴーゴーサバンナ」といいます。はい声を出していいましょう「ゴーゴーサバンナ!」。今日からすぐに実践できるテクニックです。

~ここまで~

これは笑いごとではありません。無知な研修講師の間で、まことしやかに伝えられている悪魔の法則なのです。

■メラビアンの法則はなぜ矛盾しているのか

言語(文字)だけで7%しか伝わらないなら、文書はどうなるのでしょうか。

7%しか伝わらないなら、文書で残しても93%の人に伝わらないわけですから、文書の必要性がなくなります。また、業務のやり取りやはメールでは成立せず、書籍なども著者の意図している7%しか伝わらないことになります。

聴覚(音声)も38%しか伝わらないなら、外出先から上司に業務報告の電話をしても、38%しか伝わらないことになります「報・連・相」が機能しませんから、社内マネジメントに深刻な影響を及ぼします。

視覚(ビジュアル)で55%が理解できるのなら、母国語でない吹き替えなしの映画を見て55%も内容が理解できることになります。言葉がわからずに内容の55%が理解できるとは驚きです。

なぜ、このようなトンデモ理論がいまだに使われるのでしょうか。

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