もはや、洋服は洗わない時代?光で洗浄すれば新品同様になる未来の繊維 (2/3ページ)

FUTURUS


■ 繊維の原材料とは?

ところで、繊維の原材料には何が使われているのだろうか? 博士は、「あくまでもこれは一種の企業秘密というべき情報なのですが」と前置きしながらも、「原材料には、銀と銅がメインに織り込まれており、それにナノテクノロジーを駆使して製造されています」と解き明かした。

Source:Pinterest

この銀と銅を含んだ繊維は、太陽光はもちろんのこと、電灯の光に当たるだけで繊維内部で化学反応が起き、たちまち汚れを分解し排除するパワーを発揮するのだという。それだけではない。洗浄時間も約6分と非常に短いのも特徴である。この時間内にすべての汚れがすっかりが落ちてしまうのはもちろんのこと、繊維そのものがきれいさっぱり新品のようにパリッとよみがえるというのだから、実に画期的な発明ではないか。

近い将来、改善されるべき点のひとつとしてあげられているのは、特に落ちにくい汚れをいかにして完全に洗浄するか、だという。たとえばトマト・ソースやワイン、そしてビールなどは、繊維組織内にまでしみわたると、従来のような水と石鹸による洗浄だけではなかなか落ちにくいのだ。しかしこの繊維なら、どんなに落ちにくい汚れであっても、ほぼ完全に除去できる可能性を秘めているにちがいない、と期待されているのだ。


■ 毎日洗浄?

普段は意識していないかもしれないが、私たちはふだん下着など、肌に直接触れる衣類には特に気をつかって、ほぼ毎日洗濯しているのではないだろうか。逆にスーツや外出着、しわになりにくいマテリアルを使ったものやウールものなどはよほどのことがない限り、洗浄することはないだろう。

しかし洋服は、着れば必ず宙に舞っているホコリが付着し、知らないうちに汚れて変色したりするものだ。

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