もはや、洋服は洗わない時代?光で洗浄すれば新品同様になる未来の繊維 (3/3ページ)
いつまでも新品に近い状態で着用できるのならばそれに越したことはないが、ホコリや汚れを落とすために洗浄する回数が増せば、服の色落ちや型くずれは当然、避けられないだろう。
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Source:rubriek.nl
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■ アパレル界の常識を変える?
こうして考えると、服を最も長持ちさせるためには極力洗浄しないことがベスト、といえるかもしれない。この点から考えても、水による洗浄を必要としない繊維を使った服ならば、生地を痛めずにすむため、いつまでも服が新品同様のまま着用できることになる。
たとえば、この繊維をスニーカーに利用してみてはどうだろうか。理屈からいけば、泥などで汚れが目立ち始めたら、太陽光にさらせばよいわけで、わざわざそうしなくても、天気のいい日にスニーカーを履き、日なたを歩き回るだけですっかり汚れがきれいに落ちる、ということになるはずだ。
これまでにもアメリカでは、Silic社とよばれる企業がナノテクノロジーを駆使して「未来の新繊維」を開発しているという。こちらは、水分を含んだ汚れ、たとえばインクやソースなどをまったくしみ込ませない構造をもつ繊維、という点をアピールしており、実用化も進んでいると聞く。ならばこちらの、光を通しただけで完全に汚れが落ちる繊維の実用化も待ち遠しくなってくるが、実際にこうした服や靴が登場すれば将来きっと、アパレル業界にも新マテリアル旋風が吹くことは間違いないだろう。
【参考・画像】
※ Wetenschap komt met kleding die u nooit hoeft te wassen – scientias.nl