女優・高3の夏休み 上原実矩 #2 三つ編み乙女と金髪ガール (1/2ページ)
〈なりたいモノ〉がある人の前には、必ず超えるべきハードルが出現する。女優志願の上原実矩の前には、オーディションという壁が立ちはだかった。
「子役事務所を辞めて、中学2年のとき女優になるため、今の事務所に移籍しました。内心、それだけで女優になれたような気分だったんですけど、甘かったです。どこにいてもやっぱり、仕事は自分の力で取ってこなくちゃいけないんですよね。でもそこからしばらくお仕事が決まらなかったんですよ。オーディションに行っても毎回落ちて、落ちて、毎回〝あなたは必要ない〟って言われているような。そんなこと、子役時代から経験しているから慣れているつもりだったんですけど、落ちるとやっぱり〝あ、必要ないんだ・・・・〟って。そろそろ受からないと、と思っていたところで、やっとひとつ、決まったんです」
それが深夜ドラマの『放課後グルーヴ』(TBS 2013年4月~6月)。
「現場では厳しく指導されたりもしましたけど、すごく楽しくて。そこでやっぱり、ちゃんとこの仕事で食べていきたいという意志が固まりました」
昨年はオーディションを勝ち抜いて、対照的なふたつの役を演じることができた。ひとつは映画『暗殺教室』。三つ編みヘアにメガネをかけた、マジメな女の子。もうひとつは映画『ガールズ・ステップ』。金髪でメイクも濃いめ、言葉遣いも悪い不良娘。
「オーディションには、なるべく色のつかないフラットな服装で行き、同年代の役のときは制服で行くことが多いですね。でもまさか自分が、金髪の不良少女役をいただけるとは思っていなくて、若干パニック、みたいな。だって金髪のウィッグをつけたとき、全然似合っていなかったんですよ(笑)。でも撮影のときには自分の髪を金髪に染めて、楽しかったです」
最近は以前より、オーディションに受かるようになってきた。
「重たくてドロドロしている作品も好きですけど、コミカルな、台詞回しが軽妙な作品が好きです。ばばばばって言い合う中でちょっと間を取ったりして、笑いを取るのも好き。