整形経験者は11%!なぜ美容整形の事件が増え続けているのか? (3/3ページ)
- タグ:
-
事件
他にも、涙袋を膨らませたり、しわを薄くするヒアルロン酸注射、切らない二重などは、お試し感覚のプチ整形といわれていますが、術後不良を起こすなどの症例も明らかになっています。
(2)誹謗中傷のリスク
次に、ネット等での誹謗中傷を考えなくてはいけません。ネットで芸能人の名前を検索すると、次に出てくる関連キーワードが「整形」です。一般的に、整形がネガティブなイメージでとらえられていることがわかります。
メディアにおける、芸能人と美容整形をはじめとした話題は、基本的にタブーです。しかしネットを見れば、芸能人を誹謗中傷する記事の多さに気づくでしょう。
日本に匿名のブログや掲示板が多いことの弊害でもありますが、一般人でも、ネットによる誹謗中傷のリスクは考えなくてはいけません。
■なぜ美容整形トラブルが増え続けているのか
美容整形が原因とされる後遺症のケースは、数多く見られています。
しかし後遺症は判断が難しく、医者と患者の間で判断が食い違うことも多いため、裁判を起こしても賠償請求を勝ち取ることは困難といわれています。
まず、被害者が裁判の場で美容整形の失敗について提訴しにくい点があります。さらに裁判の場で、コンプレックスの箇所について指摘をされることは精神的にも楽ではありません。
次に、美容整形の場合は、医療事故などと比較して賠償額が少ない点が挙げられます。勝訴したとしても、裁判費用や弁護士費用、かかる時間等を考えれば、効率的とはいえないのです。
慰謝料についても、「外貌醜状」と認められるのが難しいという問題もあります。外貌醜状とは、頭、顔、首などに、人目につく程度以上の傷痕が残ることをいいます。
たとえば、顔であれば10円玉以上の大きさ、3cm以上の線状痕、手足では露出面に手のひら大の醜い痕を残すものとされています。
ただし、人目につくことが前提なので、人目につかなければ後遺障害と認められない場合がほとんどなのです。
*
美容整形にはリスクがあり、自己責任が発生することを理解しなければいけません。
お手軽さが進む一方で、依然としてリスクが小さくない美容整形。手術後に後悔しないためにも、「その手術が本当に必要なのか」「さまざまなリスクを抱える覚悟はあるのか」、充分に考えて自分自身に問いたださなくてはいけないでしょう。
(文/コラムニスト・尾藤克之)