便秘の後遺症!? 臨床内科専門医に聞く、若い女性の「痔」の原因と予防法 (1/3ページ)
親しい人にも相談しづらく、恥ずかしくて病院を受診しにくい病気のひとつに、「痔」があります。「男性がかかる病気と思われがちですが、大っぴらに言われないだけで、実は女性にとっても身近な病気です。放置するとどんどん悪化して、椅子に座ることも難しくなり、日常生活に支障をきたします。外科手術が必要になることもあるんです」と話すのは、臨床内科専門医で正木クリニック(大阪市生野区)の正木初美院長。詳しいお話を聞いてみました。
■便秘、排便時にいきむ、冷え、女性ホルモンなどが原因 ―痔に悩む女性は多いとのことですが、どうしてですか。正木医師 まず、「便秘になりやすい」ことが原因となる人が多くいます。男性に比べて、「トイレに行くのを我慢することが多い」、「過度なダイエットをしている」、「月経前後に女性ホルモンの影響を受けやすい」などで、便秘を起こしがちです。
便秘になると便が硬くなり、排便時に肛門に圧力がかかります。すると、出口が切れる、血液がたまりやすくなります。
さらに、下半身の冷えで肛門周辺の血流が悪くなってうっ血する、デスクワークで座りっぱなしの状態が続くなども女性が痔になりやすい原因です。
また、妊娠によるホルモンバランスの乱れや出産時のいきみなども挙げられます。
■女性は、「イボ痔」と「切れ痔」が多い ―女性がなりやすい痔のタイプはありますか。正木医師 痔は主に、「イボ痔」、「切れ痔」、「痔ろう」の3種類があります。女性がなりやすいのは「イボ痔」と「切れ痔」です。特徴は次の通りです。
「イボ痔(痔核:ぢかく)」 肛門周辺がうっ血して、イボ状にはれた状態。肛門の内側にできる内痔核(ないじかく)と、外側にできる外痔核(がいじかく)がある。
症状:出血、排便時に内痔核が出る、残便感がある。痛みはあまりない。
主な原因:排便時のいきみ、便秘、長時間同じ姿勢を続ける、冷え、妊娠・出産など。
「切れ痔(裂肛:れっこう)」 排便時に皮ふが切れた状態。傷は自然に治るが繰り返す女性は多く、慢性化すると、肛門が狭くなる、化膿(かのう)して痔ろうができることもある。