頭痛、だるい、下痢。臨床内科専門医が教える、「クーラー病」の症状と予防法 (1/2ページ)
クーラーが手放せない季節ですが、きき過ぎなのか、ときに体が冷えて体調を崩すこともあります。「夏になると、女性を中心にクーラー病(冷房病)を訴える人が増えます。正式な病名ではありませんが、冷房で体が冷えて起こるさまざまな症状の総称です」と話すのは、臨床内科専門医で正木クリニック(大阪市生野区)の正木初美院長。詳しいお話を聞いてみました。
■クーラーが原因で起こる不調とは? ―なぜクーラーが不調の引き金になるのでしょうか。正木医師 私たちの体には、暑さや寒さなどの環境に応じて体温を一定に保つ働きが備わっています。暑いときならば、汗をかいて体温を下げようとします。この働きをコントロールしているのが、「自律神経」です。
自律神経は、活動時や興奮時に働く「交感神経」と、安静時やリラックス時に働く「副交感神経」の2種類あります。この2つがバランスを取り合って、心臓の拍動、呼吸、血圧、発汗、胃腸の活動など体の機能を調整しています。
ただし、冷房で体が冷え過ぎる、冷房のきいた屋内と猛暑の屋外の出入りを繰り返すなどしていると、体温を調節しようとする交感神経と副交感神経がバランスを崩して、うまく働かなくなることがあります。
すると、心身ともにさまざまな不調が起こります。
―どのような症状が現れるのでしょうか。正木医師 熱を作り出して放出する働きが機能しにくくなり、手先や足先からひざ下、腕、うなじ、背中など、体全体に冷えを感じるようになります。
すると、頭痛、だるさ、肩こり、腰痛、便秘、下痢、肌荒れ、生理痛、生理不順、不眠、イライラなど、全身に複数の症状が現れることがあります。
■クーラー病を見分けるポイントと予防法 ―クーラー病かどうかを見分けるポイントを教えてください。正木医師 次に挙げる10の項目で、「クーラー病の危険度」をチェックしてください。いくつ当てはまるか、数えてみましょう。