友情・努力・勝利じゃない?! 少年ジャンプで連載された異端な漫画7選 (1/3ページ)

学生の窓口

『週刊少年ジャンプ』といえば「友情・努力・勝利」をテーマにした作品が連載される雑誌……といわれますが、その歴史をひもといてみると、そのようなテーマから外れた、いわば異端とも思える作品が連載されていたりもします。今回は、同誌に連載されたちょっと変わった作品をピックアップしてみました。

●『暗黒神話』諸星大二郎

『生物都市』で手塚賞を受賞した天才・諸星大二郎先生が、『週刊少年ジャンプ』1976年20-25号で連載した作品。ヤマトタケルの冒険説話をベースに、古代日本の遺跡、神話などを大胆につなぎ合わせた、ミステリーのような味わいのある壮大なストーリーです。前作『妖怪ハンター』にはこの世ならざるものとの「戦い」といった要素があり、そこがまだしもジャンプっぽかったのですが、本作にはそのようなものはありません。本作と対になる『孔子暗黒伝』と共に『週刊少年ジャンプ』で連載されたことが奇跡のようです。

●『コスモス・エンド』笠原俊夫

『週刊少年ジャンプ』1982年20-32号で連載された漫画です。太陽の1億倍の質量を持つ超巨大ブラックホ-ル「ギンヌンガ・ガップ」が銀河の中心で発見されます。ギンヌンガ・ガップは銀河系の多数の恒星をのみ込み、その影響が広がりつつありました。観測船「イグドラジール」が観測のために旅立つのですが……。宇宙の消滅を防ぐために奮闘する人類の物語ですが、あまりにもハードSFな内容であったため、読者からの支持を広く集めることはできなかったようです。しかし、その一方で強烈な印象を残した作品です。

●『海人ゴンズイ』ジョージ秋山

『週刊少年ジャンプ』1984年40-50号で連載された漫画です。1854年、時化(しけ)に遭って難破した西洋船から、黒人奴隷の子供が一人脱出し、日本の流人の島「神無神島」に流れ着きます。彼・ゴンズイはその島で生きていくことになるのですが……。

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