人気研修講師は知っている 「理解度を測るときはその人のメモを見なさい」 (3/3ページ)

新刊JP

これは学びを持って帰りやすくなるからですね。結局、重要なことはその人やその現場によりけりです。そこで参加型にして自分なりの重要なメッセージを持って帰っていただくようにしているんです。

――講師として話をしているときに、「理解しているのか」「理解していないのか」どちらか分からない人っていませんか? そこで「理解しました」と言ったのに、確認してみると理解できてないとか。

潮田:そういうこと、ありますよね。もしOJT指導などで、理解できているかどうかを把握する際には、その人のメモを見せてもらいましょう。

抽象的なことしか書かれていなかったり、言われたことをそのまま書いてあったりすると理解できてない可能性が高いです。

メモがしっかり取れていない人は、その後の仕事でも行き違いが生じることが多いんです。なぜなら人間の記憶はどんどんあいまいになっていくものだからです。

研修でそういう人を見かけたら、自分にとってこのワークがどんな価値があるのか、ちょっと踏み込んで具体的にメモを書いてみましょうと言ったり、相手の気付きになるような言葉を伝えるようにしています。

これは私が教壇の上から話すのではなく、受講者と同じ目線に降りて話しているからできることです。研修中はずっと教室内をうろうろしていますよ(笑)。

――セミナーは教えることを理解してもらいたいだけではなく、その人自身の行動を変えてほしいから行うものですよね。行動の変化まで行き着くにはどうすればいいんですか?

潮田:人間って「このままではまずいな」「もっとやらないといけないな」「こんなすごい人になりたいな」と実感したときに行動しますよね。

だから、その人にとってのメリットを提示することだと思います。それを研修の中で実感してもらい、職場に戻って「新しい習慣」にしていってもらうんです。

――具体的にはどんなワークを行うのですか?

潮田:いろいろありますが、一つ簡単なワークをご紹介しますね。例えばメモの取り方について、はじめに3つのポイントをレクチャーして、その場でその3つを意識してメモを取ってもらう。

でもそれだけでは実践できない人がいるんですね。だいたいの人が自己流であり、理解したふりをしているんです。

そこで、いかに3つのポイントが理解できていないか実感してもらうために、お互いのメモをまわしあってもらうんです。メモの取り方は人それぞれですが、「こんなに自分とは違うんだ」ということに気づくわけですね。

そして、自分のものが戻ってきたら、改めて自分のメモを見て修正をするわけです。それが「学ぶ」ということにつながっていきます。

(後編は8月10日配信予定)

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