該当数が2つ以上だと要注意!うつ病自己評価尺度「6つの質問」 (2/3ページ)
また、親しい人の死、あるいは失業といった、なんらかの喪失体験があると発症しやすいのだといいます。
そして特徴的なのは、決して珍しい病気ではないということ。うつの症状が出てきたら絶望的な気持ちになってしまうかもしれませんが、100人中約6人、つまり15人に1人の割合で発症しているというのです。
よくある病気だということで、そんなこともあって最近では薬物治療もかなり進歩しているのだとか。だからこそ、もし「うつ病かもしれない」と思ったら、早めに受診することが大切だと著者はいいます。
さて、では一方の「双極性障害」とはどんなものなのでしょうか?
これは憂鬱で無気力な状態と、活動的で高揚した状態を繰り返すもの。
かつては「躁うつ病」と呼ばれ、「うつ」の一種だと誤解されてきたのだといいます。
そのため同じ気分障害に分類されていたそうですが、遺伝子的にも統合失調症と共通因子が見出され、いまは別の病気とされているのだそうです。
■確認すべき「うつ病自己評価尺度」
なお、うつ病かどうかを判断するために、CES-D(うつ病自己評価尺度)という質問票が紹介されています。
「最近、気分が落ち込んでいるな」と思ったら、チェックしてみてほしいと著者。その内容を確認してみましょう。
・なにをするにも億劫・面倒くさい
・物事に集中できない
・なかなか眠れない
・なにか恐ろしい気持ちがする
・いつもより口数が少ない
・家族や友だちから励まされても気が晴れない
2つ以上あてはまるようであれば、要注意。ストレスがたまりはじめているといいます。
そんなときは普段の生活を振り返ってみて、ストレスの原因となっていることを避け、できるだけ気分転換を図るようにすることが大切だといいます。
■今話題の新型うつ病とうつ病の違い
しかし近年は、こうした従来のうつ病とはまったく異なる「新型うつ」(非定型うつ病)というものが話題になっているのだそうです。